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2011年9 月23日

NO.79-3(NO.79-1関連その2)「A4」1枚、「A3」1枚

今回、(79-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、「上杉隆の40字で答えなさい」(上杉 隆 著)です。

 

40字で表現する訓練は、「A4」1枚、「A3」1枚に“まとめる力”につながります。

 

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                  「上杉隆の40字で答えなさい」(上杉 隆 著)

 

☑「国会議員」の仕事とは何か? (40字で答えなさい)

一年生議員の仕事は二年生議員になること。二年生議員の仕事は三年生議員になること。

 

☑「官房機密費」の問題点はどこにあるのか? (40字で答えなさい)

メディアの人間が手にしたことで税金の使い道について厳しく追及できなくなってしまったこと。(3字はみだし)

 

☑「三権分立」とは何か? (40字で答えなさい)

日本では実現されたことのない理想的な民主主義のシステム。実情は「三権一体」。

 

☑「国連」とは何か? (40字で答えなさい)

常任理事国に拒否権を持たせたことによって機能不全に陥ってしまった国際的組織。

 

☑あなたが考える「アメリカの良さ」とは何か? (40字で答えなさい)

ウソに対しては厳しいが、ミスに対しては寛容。失敗が許される社会であること。

 

☑あなたが考える「日本の良さ」とは何か? (40字で答えなさい)

世界の人から敬意を払われる天皇制や、漫画に通ずる独自の伝統・文化をもっていること。

 

☑「日米関係」の問題点は何か? (40字で答えなさい)

ほとんどの日本人が、米国人も同じく「重要なものだと思っている」と誤解していること。

 

☑「普天間基地移設問題」における問題点とは何か? (40字で答えなさい)

日本側が、アメリカも日本と同じく普天間問題が解決しないと困ると勘違いしていること。

 

☑中国や韓国が「靖国参拝」に抗議する理由とは? (40字で答えなさい)

抗議すること自体が、対日外交の強力なカードになることがわかったから。

 

☑「ODA」の目的とは何か? (40字で答えなさい)

日本の場合は公共事業を増やすため。中国の場合は外交カードとして使っている。

 

☑「北方領土問題」が解決しないのはなぜか? (40字で答えなさい)

北方四島はロシアにとって大きな外交カード。解決しないことが自国の利益になるから。

 

☑「検察」とは何か? (40字で答えなさい)

公務員として身分が保証されているうえに、いかなる批判にも晒(さら)されない日本最強の匿名行政機関。(5字はみだし)

 

☑「裁判員制度」が始まった理由とは?(40字で答えなさい)

仕事が減って予算の獲得が難しくなってきた法務省が自分たちの仕事を作ろうとしたから。

☑「地上デジタル放送」への移行が実施された理由とは? (40字で答えなさい)

景気対策。それとアナログハイビジョン開発でメーカーに与えた損失補填のため。

 

☑「JAL」が巨額の負債を抱えた理由とは? (40字で答えなさい)

働いている人間ではなく、働いていない人間に多くの給料が分配されていたから。

 

☑日本は「金持ち」なのか「貧乏」なのか? (40字で答えなさい)

金持ち。なぜなら日本の国債は、日本人が買っており、国の借金は国民の資産だから。

2011年9 月21日

NO.79-2(NO.79-1関連その1)「A4」1枚、「A3」1枚

今回は、「79-1(メインコラム)の関連その1」としてご紹介するのは、昨年ベストセラーとなった 池上 彰 著「伝える力」です。

 

池上氏は、報告書のまとめ方としてとっつき易い「緩やかな演繹法」を薦めています。

 

“自分の書”作成の参考になりそうです。

 

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                        「伝える力」(池上 彰 著)

 

☑中央官庁のキャリア官僚と付き合うこともありましたが、「この人、なんでこんなにプライドが高くて、エラそうな話し方をするんだろう」という人は、いつしか姿を消していきました。反対に、ざっくばらんな性格で、こちらの話をきちんと聞いてくれる人は、どんどん出世して、官僚のトップである事務次官にまで上り詰めたりしています。三十数年間に及ぶジャーナリスト生活を振り返って、1つ明らかにいえるのは、よけいなプライドを持っている人は「そこまで」だということです。

 

☑まず叱るとき、大原則は1対1で叱ることです。叱る際にもう1つ大切なのは「叱る前に褒める」ことです。「キミは出社するのはいちばん早いし、仕事にはずいぶん意欲的に取り組んでいると思う。でも、このあいだのY社への対応はいただけないな、あれでは、先方さんが気分を害するのも当然だ。もっと丁寧な対応をすべきだったな」。また、叱るときとは反対に、褒めるときはみんなの前で褒めるのを原則とすべきでしょう。「キミ、がんばってるな。営業成績もどんどん伸びているし、K社の部長からは『御社の○△さんはいつも親身に相談に乗ってくれて、聞いたことには迅速に答えてくれる』とお褒めの言葉をいただいたよ。私もうれしかった。これからもこの調子でがんばるように」・・・といったことをほかの人がいる前で朗らかに話す。言われた当人はうれしいし、誇らしく思う。周りにいる人たちも「よし、オレもがんばろう」という気持になるでしょう。

 

☑報告書などをまとめる場合、論理学でいうところの「演繹法」と「帰納法」の考え方が参考になります。ごく簡単にいえば、先に結論ありきが演繹法で、いろいろと情報を集めて結論を構築していくのが帰納法です。報告書や提案書をまとめる場合どちらがよいかと言えば、帰納法に決まっています。しかし、多くのビジネスパーソンには、そこまでの時間がないのが現状です。そこでお薦めしたいのが「緩やかな演繹法」です。そのためには、まず下調べ。そこで仮説を立てます。「きっと○△ではないか」と。さらに「▽□というストーリーがあるのではないか」と。その上で現地に行ってみて、その通りであれば、仮説が立証されたことになります。仮説の通りだったわけですから、報告書や提案書がまとめやすいはずです。白紙の状態で調査を開始するよりも、ずっと効率がよいといえます。

 

☑自分の中に「もう1人の自分」を持って、第三者の目で客観的に自分が書いた文章を見つめることを勧めてきました。もう1つ大事なことは、文字通りほかの誰かに、自分が書いた文章を読んでもらうことです。本書の読者の多くはビジネスパーソンでしょうから、読んでもらう人はたいてい先輩や上司、同僚になるでしょう。「もう1人の自分」の目で自分が書いた文章を読み返すことは大切ですが、どうしても自分の殻を抜け出せない部分があります。やはり文字通りの「他者の指摘」は不可欠です。

2011年9 月19日

NO.79-1(メインコラム)「A4」1枚、「A3」1枚

今週のテーマは『「A4」1枚、「A3」1枚 』 です。

トヨタ自動車の新入社員時代、書類作成時のルールを徹底的に鍛えられました。

それは、

「報告書は「A4サイズ 1枚」、企画書は「A3サイズ 1枚」にまとめる。以上」

いたってシンプルなルールです。

しかしシンプルなものほど難しいんです、

伝えたいことはたくさんある、でも削り落せないのです。

初めの1年間は悪戦苦闘しました。

しかしフレームごとに削り落とされた文章がコンパクトに収まった時、実に不思議なことが起こります。

■それは「本当に伝えたいことは何か」が浮び上がってくるのです。

 

そしてそれが最終的に1枚の紙にまとまった時、更に不思議なことが起こります。

■それはその報告書(企画書)に流れ(物語)が“有るか無いか”が一目で見えてくるのです。 

 どんな流れ(物語)か? 「A3 1枚」の企画書の場合は、

結論(又は具体的目標) ⇔ ②考え方 → ③現状 → ④問題点 → ⑤打ち手とコスト → ⑥スケジュール

です。 流れの悪い箇所は、1枚ですから あぶり出されます。

流れの悪い企画書は間違いなくクオリティが低いです。

流れが見えることで、パワーポイントの紙芝居では見えなかった“企画書のクオリティ”が見えます。  

さて最後に宿題です。

「企画書:私のキャリア」について考察し、その結果を「A3 1枚」にまとめて頂きたいのです。

まず物語のコアとなる「②考え方」を決めます。この作業が最大のキモです。

私が研修で紹介する “型の例”を1つ紹介します。

【考え方の“型の例”】

『私は○○と○○の思いを原動力に、自分の○○と○○の能力に磨きをかけ、

感謝と誠実な気持ちを忘れず、不快感を与えていると指摘された○○な態度を出さないように努め、

自分以外の○○のために、○○を実現することを人生のテーマとする。』 以上。

 

○○内に、自分だけのキーワードを埋め込んで下さい。

キモさえ決まれば、あとは自動的にサイクルが動きだします。

ぜひチャレンジして下さい。最後に大切なことをもう1つ。それは「企画書:私のキャリア」は、定期的な棚卸しが必要だということです。

ドラッカーは、この「企画書:私のキャリア」の定期的棚卸しを死ぬまで続けたそうです。

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                                                  Kimo

「企画書:私のキャリア」を「A3」1枚にまとめる!             

                

2011年8 月 5日

NO.74-3(NO.74-1関連その2)”メラビアンの法則”を超えて

今回、(74-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、ダニエル・ピンク著作の「ハイ・コンセプト」です。

 

ダニエル・ピンク氏が語る「6つの感性」の内の1つ 人に対する“共感や思いやり”の心に、

私は “メラビアンの法則”を超える普遍性を感じます。



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                「ハイ・コンセプト」(ダニエル・ピンク 著)

 

☑過去150年を「三幕仕立てのドラマ」に例えてみよう。

第一幕は「工業の時代」だ。

第二幕は「情報の時代」である。

そして第三幕が「コンセプトの時代」である。

中心となる登場人物は、クリエーターや他人と共感できる人たちである。彼ら彼女らの際立った資質は、右脳思考を身につけている点だ。

 

☑この新しい時代を動かしていく力は、これまでとは違った新しい思考やアプローチであり、そこで重要になるのが「ハイ・コンセプト」と「ハイ・タッチ」である。

 

☑ハイ・コンセプトとは、「新たなパターンやチャンスを見出す能力」、「人々を説得させる話のできる能力」、「一見ばらばらな概念を組み合わせ、何か新しい構想や概念を生み出す能力」と定義できる。

ハイ・タッチとは、「他人と共有する能力」、「人間関係の機敏を感じる能力」、「みずから喜びを見出し、またほかの人々が喜びを見つける手助けをする能力」、そして「ごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力」といえる。

 

☑コンセプトの時代においては、全体思考、すなわち左脳と右脳の両方を働かせて考えることが必要になる。そして、左脳思考と右脳思考が融合した「全体思考」を身につけるには「6つの感性」に磨きをかける必要がある。

 

《6つの感性》

①デザイン:

デザインは実用性(左脳思考)と有意性(右脳思考)の組み合わせである。

 

②物 語:

ビジネスで成功するには、ビジネス知識とストーリーテリングを組み合わせる力が必要なのだ。

 

③全体の調和:

全体像を描き、一見無関係なもの同士を結びつけ、印象的で新しい全体思考を構築する能力である。

 

④共 感:

EQの提唱者ゴーマンが、体系的な知識やスキルよりも、共感や思いやりといった情緒的な能力の方が重要であると訴えたが、彼の主張は今や常識化している。

 

⑤遊び心:

冷静でまじめであることを能力の基準とするのをやめて、五番目の感性「遊び心」を高めるのだ。

 

⑥生きがい:

人が追求せずにはいられない第三の幸福は、意義の追求である。自分が最も得意とすることを知り、それを自分以外の何かに生かすことだ。

2011年8 月 3日

NO.74-2(NO.74-1関連その1)”メラビアンの法則”を超えて

今回、「74-1(メインコラム)の関連その1」の参考資料としてご紹介するのは、

福沢諭吉の 「学問のすゝめ」です。

 

福沢は言います。

第一に、「ことば」の効果的な使い方を学ばねばならない。

第二に、顔かたちを明るくし、人と会ったとき、人から嫌われないようにせよ。

と。

 

私は、「言語情報、聴覚情報、視覚情報 一致の大切さ」にも通じると思いました。 

 

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                      「学問のすゝめ」(福澤 諭吉 著)

 

☑独立の精神なき者は、つねに他人をあてにする。他人をあてにする者は、必ず他人の態度を気にする。他人を気にする者は、必ず他人にお世辞を使う。こうして、つねに相手を気にし、ゴマをする者は、いつかそれが習性となり、言いたいことも言えず、人に会えばただ腰を曲げて下手に出るだけだ。「習い性となる」とはこのことだ。

 

☑一身の衣食住が確立すれば、それで満足するというのなら、人の一生はただ生まれて死ぬだけのことになる。彼が死ぬときの状況は、生まれたときの状況と変わりがない。西洋の人が言っている。「世の人みなが、自分のことのみに満足し、小さな安楽にとどまっているなら、こんにちの世界は、天地のはじめの時代と異なることがないだろう」と。そのとおりだ。

 

☑人間の見識・品行は、高遠な理論を語ること、あるいは見聞を広くすることだけで高潔になるものではない。では、見識を高くし、それが行動に反映するには、どうすればよいか、その秘訣は、物事の状況を比較して考えて、より高い段階をめざし、けっして自己満足しないことに尽きる。

 

☑十人・百人の人間が見て、この人は頼もしい人だ、しっかりした人だと信頼され、当てにされ、期待される人物を、人望がある人間と言う。人間社会において、ふだんから他人に当てにされるようでなくては、とうてい物事を成就することなどできない。人望とは、人の力量だけで得られるものでもないし、財産が豊かだからと言って集まるものでもない。それは、その人の「才能と智恵の働き」と、「正直な心」つまり「誠実さ」によって、徐々に得られるものなのである。栄誉・人望は、あえて望むべきなのか。然り、努力して求めるべきである。そう私は思っている。そのときこそ、自分の立場をはっきり自覚し、自分にてきした評価を求めるべきであろう。

 

☑一身に備わった自分の性格、実質的な実力を充分に発揮し、社会に貢献するにはどうしたらよいか、それには三つの条件がある。

第一に、「ことば」の効果的な使い方を学ばねばならない。ことばは、なるべく流暢でいきいきとしているのがよい。演説者のしゃべりかたを学ぶことが必要である。

第二に、顔かたちを明るくし、人と会ったとき、人から嫌われないようにせよ。無口・無表情をよしとする、日本人の古い習慣は大きな誤りと言うべきだろう。今日からでもこの働きを重視して、基本的なモラルの一つに加えてほしいと思う。

第三に、旧友を忘れず、新しい友を求めよう。交際を広くする要点は、心の働きを活発にし、多芸、多能を心がけ、多方面の人と接することにある。