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2011年8 月 1日

NO.74-1(メインコラム)”メラビアンの法則”を超えて

今週のテーマは、「“メラビアンの法則”を超えて」です。

「メラビアンの法則」って、皆さんもこれまで新入社員研修、管理職研修、コミュニケーション・スキル研修などで一度や二度は学んだことがある法則だと思います。

 

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱したこの法則は、

「感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。」という実験結果です。

例えば、『ある人が「ありがとう」という言葉(言語情報)を 強くてキツイ語調(聴覚情報)で、立腹した表情(視覚情報)で言った場合、人は何に重きを置いて受け止めるか』について実験してみたら、

7%の人が「ありがとう」の言葉(言語情報)に重きを置き

38%の人が強い語調(聴覚情報)に重きを置き

55%の人が立腹した表情(視覚情報)に重きを置いた

ということです。 

ゆえに講師はこんな結論で研修を結びます。「言語情報はたった7%しかなく、非言語情報がいかに大切な情報であるか、ということが皆さんにも理解できたと思います。」 と。

 

さて本日は私が研修で必ず取り上げる実践的な話をしたいと思います。

まず初級コースです。

人に “大きなインパクト” を与えるのはどんな時か?

それは ①言語情報、②聴覚情報、③視覚情報 の全てを一致させ 心からの言葉を伝えた時です。

 

人に “不信感” を与えるのは、どんな時か?

それは ①言語情報、②聴覚情報、③視覚情報 のどこかに不一致がある時です。

 

以上が、実践編として言える2つの基本ルールです。

 

次に上級コースです。

では、人に “一番大きなインパクト” を与えるのはどんな時か?

それは ①言語情報、②聴覚情報、③視覚情報 に加え ④その後の行動  も一致させることです。 これが一番パワフルです。

その逆は人に “一番大きな不信感” を与えます。

 

サッカー「なでしこジャパン」の澤穂希(さわ ほまれ)選手が試合前、後輩達に言ったそうです。

「苦しいときは私の背中を見なさい」と。

疲労と足のケイレンで心が折れそうになった時、歯を食いしばってボールを追うチームリーダーの姿を見たら、体の限界を超えて頑張ろうって、誰だって思います。 

これが実践編上級コースです。 

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    Kimo  「苦しいときは私の背中を見なさい!」

 

2011年3 月18日

NO.55-3(NO.55-1関連その2)経営者に求められる先見性の正体

今回(55-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、「フラット化する世界」(トーマス・フリードマン 著)です。

 

「最初に人を選ぶ」に当り、「世界をフラット化した10の力」を踏まえる必要があると私は考えます。

 

ぜひご一読ください。

 

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                                 「フラット化する世界」(トーマス・フリードマン 著)

 

世界をフラット化した10の力

【フラット化の要因①】ベルリンの壁と、創造性の新時代

【フラット化の要因②】インターネットの普及と、接続の新時代

【フラット化の要因③】共同作業を可能にした新しいソフトウェア

【フラット化の要因④】アップローディング(コミュニティ開発ソフトエェア、ウィキペディア、ブログとポッドキャスティング):コミュニティの力を利用する

【フラット化の要因⑤】アウトソーシング:Y2K(2000年問題)とインドの目覚め

【フラット化の要因⑥】オフショアリング:中国のWTO加盟

【フラット化の要因⑦】サプライチェーン:ウォルマートはなぜ強いのか

【フラット化の要因⑧】インソーシング:UPS(米国の運送会社)の新しいビジネス

【フラット化の要因⑨】インフォーミング:知らないことはグーグルに聞け

【フラット化の要因⑩】ステロイド:新テクノロジー(コンピューター、インスタント・メッセージ&ファイル共有テクノロジー、VoIP、テレビ会議、CG、ワイヤレス・テクノロジー&機器類)がさらに加速する

 

 ☑10のフラット化が集束したことで、まったく新しいプラットホームができあがった。このプラットホームは、地理、距離、時間、さらには近い将来には言語にも関係なく、移動する。

 

☑今後ますます、冨と権力は、3つの基本的な物事を押さえている国、企業、個人のもとで自然に生じるようになる。その3つとは以下のものだ。

フラットな世界のプラットホームに接続するインフラ、このプラットホームを徹底的に活用するイノベーションを推進するような教育、そしてこのプラットホームの利点を最大に引き出しつつ欠点を最小限に抑えるような統治体制。

 

☑この変化は私たちが考えているよりもずっと速く、そして世界中で進行している。どういうことか?このような水平な新競技場が完成し、それまで競技場から締め出されていた30億人が、あらゆる人たちと自由にプラグ&プレイできるようになったことに突然気づいた。

私がいうのは、中国、インド、ロシア、東ヨーロッパ、ラテンアメリカ、中央アジアの人々のことだ。

10のフラット化要因のおかげで、こういった新参者の大多数は、家を出る必要がなかった。競技場のほうからやってきたのだ!

この三重の集束・・・新たな競技場に、新たな人々が集束し、水平の共同作業のためのプロセスと慣わしを開発する、・・・こそ、21世紀初頭のグローバルな経済と政治を形作る最も重要な力だと思う。

2011年3 月16日

NO.55-2(NO.55-1関連その1)経営者に求められる先見性の正体

今回「55-1(メインコラム)の関連その1」として、ご紹介するのは、 今回のテーマ「先見性の正体」を取り上げるキッカケとなった書籍 「ビジョナリーカンパニー②飛躍の法則」(ジェームズ・C・コリンズ 著)です。

 

最初に人を選ぶ(適切な人をバスに乗せる)

 

私にとって この一文 目からウロコでした。

 

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         「ビジョナリーカンパニー②飛躍の法則」(ジェームズ・C・コリンズ 著) 

 

(1)正しい選択

 ①第五水準の指導者がいて

 ②適切な人をバスに乗せ 

 ③厳しい現実を直視する規律を持ち 

 ④真実に耳を傾ける社風を作り

 ⑤評議会を作って針鼠の概念の三つの円が重なる部分で活動し

 ⑥すべての決定を単純明快な針鼠の概念にしたがってくだし

 ⑦虚勢ではなく現実の理解に基づいて行動すればいい。

 

(2)第五水準の経営者

・個人としての謙虚さと、職業人としての不屈の精神 という矛盾した性格の組み合わせによって、偉大さを持続できる企業を作り上げる。

 

(3)最初に人を選ぶ(適切な人をバスに乗せる)

・飛躍を遂げた企業は学歴、技能、専門知識、経験などより性格を重視している。

・飛躍を遂げた会社は、最高の人材を最高の機会の追及にあてており、最大の問題の解決にはあてていない(解決しても無難になるだけ)

 

(4)ストックデ-ルの逆説

・どれほどの困難にぶつかっても、最後は必ず勝つという信念を失ってはならず、そして同時にそれがどんなものであれ、自分が置かれている現実の中で、もっとも厳しい事実を直視しなければならない。

 

(5)針鼠の概念

(針鼠の概念の次の三つの円が重なる部分を深く理解し、単純明快な概念を確立)

   ①当社が(当社の従業員が)情熱を持って取り組めるもの

   ②当社が世界一になれる部分

   ③当社の経済的原動力になるもの

※経済的原動力になるのが何かを見つけ出すには、最大の影響を与える一つの分母を探し出す。cf「X当たり利益」

2011年3 月14日

NO.55-1(メインコラム)経営者に求められる先見性の正体

今週のテーマは「経営者に求められる先見性の正体」です。

この「先見性」。経営者に求められる資質の一つとして必ず挙げられます。

ちなみに、「先見」の意味を広辞苑(第6版)で調べてみると、

【先見】事があらわれる前に見ぬくこと。さきを見通すこと。「-性」。と。

 

私自身、この「先見性」という課題にいやおうなしに向き合うことになったのは、事業会社のCEOに就任した時です。

その当時私は、「先見性がある」とは、『中長期的視点から見て対処すべき課題、現在抱えている課題を先送りせず“手を打つこと”が出来ること』 と定義していました。

ではどんな手を打つのか? その打つべき手が見えません!!

 

そんな私に2つの転機が訪れました。

 

1つ目の転機は、広告代理店から紹介された音楽プロデューサーとの会話でした。

(今から15年前、安室奈美恵 絶頂期のころです。)

「この子が当たる、当たらない、ってどうやって原石を判断するんですか?」

「例えば、片木さんが今、沖縄アクターズスクール時代の安室奈美恵の素の写真を見ながら、彼女が歌っているデモテープを聴いたとします。 写真とデモテープ、この2つの判断材料から、この子が売れるかどうか、片木さん 判断できますか?」

「出来ないと思います」

「私も判断できません。 ただ、それが分かる人が世の中にはいるんです」。

「私たちがはじめに手がける仕事は、それが分かる人を探すことなんです」。と。

 

2つ目の転機は、書籍「ビジョナリーカンパニー②」との出会いでした。

「偉大な企業への飛躍を導いた指導者は、まずはじめに、適切な人をバスに乗せ、不適切な人をバスから降ろし、つぎにどこに向かうべきかを決めている」。と。

あまりにも有名な一節ですが、この一節、私にとっては、1つ目の転機 と 2つ目の転機 とが繋がり「先見性の正体」が見えた瞬間でした。

 

「経営者に求められる先見性の正体」とは何か?

課題を捉えたら、まずはじめにすべきは「適切な人を探して選ぶこと」だと知っていること。

次にすべきは「中長期的視点から見て対処すべき課題、現在抱えている課題を先送りせず向かうべき方向に手を打つこと」だと知っていること。 

以上です。

 

逆だったんです。順序が。

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Kimo課題を捉えたら、まずはじめに、適切な人を探す!!

2011年2 月25日

NO.52-3(NO.52-1関連その2)伝える力を磨く

今回(52-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、「上杉隆の40字で答えなさい」(上杉 隆 著)です。

 

40字で表現するって凄いと思います。

 

文章は「一文字でも少なく」が鉄則です。 これが難しいです。

 

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                                   「上杉隆の40字で答えなさい」(上杉 隆 著)

 

☑「国会議員」の仕事とは何か (40字で答えなさい)

一年生議員の仕事は二年生議員になること。二年生議員の仕事は三年生議員になること。

 

☑「官房機密費」の問題点はどこにあるのか? (40字で答えなさい)

メディアの人間が手にしたことで税金の使い道について厳しく追及できなくなってしまったこと。(3字はみだし)

 

☑「三権分立」とは何か? (40字で答えなさい)

日本では実現されたことのない理想的な民主主義のシステム。実情は「三権一体」。

 

☑「国連」とは何か? (40字で答えなさい)

常任理事国に拒否権を持たせたことによって機能不全に陥ってしまった国際的組織。

 

☑あなたが考える「アメリカの良さ」とは何か? (40字で答えなさい)

ウソに対しては厳しいが、ミスに対しては寛容。失敗が許される社会であること。

 

☑あなたが考える「日本の良さ」とは何か? (40字で答えなさい)

世界の人から敬意を払われる天皇制や、漫画に通ずる独自の伝統・文化をもっていること。

 

☑「日米関係」の問題点は何か? (40字で答えなさい)

ほとんどの日本人が、米国人も同じく「重要なものだと思っている」と誤解していること。

 

☑「普天間基地移設問題」における問題点とは何か? (40字で答えなさい)

日本側が、アメリカも日本と同じく普天間問題が解決しないと困ると勘違いしていること。

 

☑中国や韓国が「靖国参拝」に抗議する理由とは? (40字で答えなさい)

抗議すること自体が、対日外交の強力なカードになることがわかったから。

 

☑「ODA」の目的とは何か? (40字で答えなさい)

日本の場合は公共事業を増やすため。中国の場合は外交カードとして使っている。

 

☑「北方領土問題」が解決しないのはなぜか? (40字で答えなさい)

北方四島はロシアにとって大きな外交カード。解決しないことが自国の利益になるから。

 

☑「検察」とは何か? (40字で答えなさい)

公務員として身分が保証されているうえに、いかなる批判にも晒(さら)されない日本最強の匿名行政機関。(5字はみだし)

 

☑「裁判員制度」が始まった理由とは? (40字で答えなさい)

仕事が減って予算の獲得が難しくなってきた法務省が自分たちの仕事を作ろうとしたから。

 

☑「地上デジタル放送」への移行が実施された理由とは? (40字で答えなさい)

景気対策。それとアナログハイビジョン開発でメーカーに与えた損失補填のため。

 

☑「JAL」が巨額の負債を抱えた理由とは? (40字で答えなさい)

働いている人間ではなく、働いていない人間に多くの給料が分配されていたから。

 

☑日本は「金持ち」なのか「貧乏」なのか? (40字で答えなさい)

金持ち。なぜなら日本の国債は、日本人が買っており、国の借金は国民の資産だから。