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2010年2 月26日

NO.1-3(NO.1-1関連その2)「素直さ」という資質

今週のテーマに関連した書籍をもうひとつ紹介します。

いまや“人生90年”の時代。いきおい、結婚生活も長くなる傾向があります。お互い素直な気持ちで接することができない配偶者と、定年後30年近くも同じ屋根の下で生活していくのは、一度しかない人生、あまりにもったいないことです。



ここで、選択肢は3つあります。


1. 素直な気持ちで接するべく、互いに努力する
2. 別離する(あるいは別居する)
3. 現状のまま、ストレスを溜めながら同じ屋根の下で生活していく

さて、アナタならどれを選択しますか? 普通に考えると、1が理想でしょうが、困難も多そうです。2は、近年、急速に増えているパターンながら、荒療治だけにストレスやエネルギーの負荷が心配です。そうなると3を選択するのがいちばん無難なようですが、早死にする可能性も高そう……とするのは言い過ぎでしょうか?

そこで今回は、1を選択した際の知恵が詰まっている、池内ひろ美さんの秀作「読むだけで“いい夫婦”になる本」のエッセンスをまとめてみました。

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読むだけで「いい夫婦」になる本(池内ひろ美 著)


☑「ふつうの夫は、ちゃんと会社のこととかを話してくれますよね。なのにウチの夫は、私が聞いても何も教えてくれないんです」「ふつう、妻っていうのは子供を大切にしますよね。ところがウチのやつときたら……」相談をお受けしている中で、この「ふつう」という言葉を何度も耳にします。「ふつうの夫」「ふつうの妻」を配偶者に押しつけてしまっている。こういう夫婦が日本にはすごく多いのです。


☑離婚の理由で毎年トップなのが「価値観の違い」です。けれども、価値観は1人ひとり、みな違います。同じ親から生まれて、同じ環境に育った兄弟でも価値観は微妙に違いますよね。「価値観が違う」から離婚するのではなく、「自分と違う価値観を許さない」ために、別れに至ってしまうのです。


☑夫とコミュニケーションをとりたいとき、あなたは、どうしますか?「まず、『話し合いましょう』と言います」。あなたが、たとえば、会社の上司から「ちょっと話し合いましょう」と呼びとめられたら、どんな気持ちがしますか?「話し合いましょう」と持ちかけながら、実は、自分の胸の内には「こうしたい」という考えがすでに用意されている。これでは「コミュニケーション」ではなく、「コントロール」です。


☑どうすれば不快感を与えず、妻の気持ちを伝えられるのでしょう?簡単です。主語をあなた自身に変えてみてください。「お帰りなさい。私は寂しいから、早く帰ってきてね」(あなた)から会話を始めると、どうしても相手を責める方向に向かいがちです。それを(私)から始めるだけで、自分の気持ちが素直に言えるから不思議。


☑「夫婦関係を早くやり直すには、どうすればいいのですか?」関係がこじれてしまった夫婦に、よくこう質問されます。一番早い方法は、『ありがとう』と『ごめんなさい』の言葉を家の中で使ってみることです明快です。実際に、この方法で円満な関係になった夫婦はたくさんいます。あなたは「ありがとう」「ごめんなさい」という言葉を使っていますか?


☑「結婚したら我慢すべき」という既婚の人も、「結婚したら苦労するから結婚しない」という未婚の人も、もっと結婚というものを前向きにとらえてはどうでしょうか?

たとえばこんなふうに。結婚は演奏会です。あなたはピアノ、夫はヴァイオリン。1人で弾いても楽しいけれど、2人で演奏したらもっと楽しい。さらに子供ができればトリオ、カルテットになって、ますます賑やかに、音の世界が広がっていきます。結婚とは本来そういうものではありませんか?


2010年2 月24日

NO.1-2(NO.1-1関連その1)「素直さ」という資質

では、今回のメインコラムに関連した書籍を紹介しましょう。

経営の神様といわれた松下幸之助は、こと仕事に関しては、無類の「好奇心」と「素直さ」を発揮し、自分の知らないこと、分からないことは、三歳の子供にも頭を下げ貪欲に教えを請うたといわれています。

一方で、私生活では素直さが影をひそめてしまい、かなりの頑固者でもあったようです。

なぜその点に着目したかといえば、私は、面接などで多くの人たちを観察してきたなかで、「『素直さ』という資質は、強い思いがあれば後天的に磨くことができる」と考えるようになったからです。

今回はそうした思いを込めて、ジョン・P・コッターの力作「幸之助論」のエッセンスをまとめてみます。

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幸之助論―「経営の神様」松下幸之助の物語(ジョン・P・コッター 著)  


☑リーダーシップは、一朝一夕に身につくものではない。長い仕事生活、つまりキャリアの中での「一皮むけるような経験」から獲得される。それは、除々に身につくこともあるが、通常は大きな経験をくぐることで飛躍的に伸びる。


☑偉大なリ-ダ-が最初から偉大だったわけではない。経験と成長を通じて偉大な人物になる。なかでも重要な概念は、自分が大きく変わるような節目での学習。


☑「最も重要なことは、素直な心を持つことです。人は自分の知識だけで行動してはならない。いつも目を開けている人は道に迷わないし、いつも他人の言うことに耳を傾けている人も道に迷わない」幸之助(談)。


☑幸之助は、素直な心、謙虚な態度、不断の改革、高い生産性、社会を志向する使命、衆知を重んじる、人間の潜在能力を信じる、社会を改革するリ-ダ-を輩出する。そして、常に、消費者に対し アピ-ルし、品質が良く安い商品、の流れを作り出す戦略を持っていた。


☑幸之助は、たえず成長する姿勢(素直な心、謙虚な態度)を保持したまま、彼自身も松下電器も新たな高みを目指し続けた。彼があれほどの業績を挙げられた最大の理由は、知能指数、カリスマ性、特権、幸運その他諸々の要因にあるのではなく、まさにその成長にあった。


☑幸之助は繰り返し人々に説いた、「謙虚で素直な心があれば、人はどのような経験からも、どのような年齢からでも学べる。人道的な大きな理想を抱けば、成功も失敗も克服し、そのどちらからも学び、成長し続けることができる」と。


2010年2 月22日

NO.1-1(メインコラム)「素直さ」という資質

私はこれまで、万に近い数の「人を面接」し、「人事評価をする」という仕事を手がけてきました。その業務を通じて私自身も多くのことを学ばせてもらいましたが、もし、成長する人に共通する資質をひとつ挙げろといわれたら、私は迷わず「素直さ」を挙げます。
 

「素直さ」の資質なくして人は成長することができません。「素直さ」は、人が持っている全て資質の入り口であり、その人の人格や能力、さらには運命をも左右するものです。

 

一方で「素直さ」という資質は、それを自身の向上心へと繋げることができる人と、そうでなく、ただただ従順なイエスマンに成り下がってしまう人と二通りあるため、とかく誤解を招きやすい資質でもあります。

 

例えば、 「素直さ」が単独で持つ価値の大きさを十分に認識できていない採用担当者は、面接時のファースト・インプレッションにより、

「素直さ」⇒「イエスマン」=「自分の考えを持たない」=「価値を生まない人材」

といった一直線の思考回路にはまり、誤った人材を選別してしまったり、貴重な人材を逃してしまったりするケースが大変多いのです。

 

また、未熟な管理職は、部下の「素直さ」を「従順さ」と履き違え、

「素直さ」⇒「従順で可愛い部下」=「言われたことだけやればよい」

「素直でない」⇒「反抗的な部下」=「遠ざける」

といった好き嫌いの罠に陥り、部下を成長させて創造性を発揮させる、という管理職本来の仕事をないがしろにしてしまう人が少なくありません。

 

これは、家族や友人との関係性についても同様のことがいえるでしょう。つまりは、人間関係の根幹をなす重要な一要素が「素直さ」なのです。ビジネスでもプライベートでも「素直になれる安心な場づくり」を心掛け、成長する姿勢を尊重し合い、お互いの信頼感を醸成していくことが肝要ではないでしょうか。

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Kimo

 

「素直さ」は、全ての資質の入り口だ!



2010年2 月19日

活力循環とは……?

 1.キャリアとは

①仕事の成果を向上する力
②(生涯に渡り)職業を掴み取る力
③(生涯に渡り)「働くこと」から拡がる家族・友人・知人・組織のメンバー・顧客
  などとの関係を豊かにする力


図3 
 

2.活力循環とは
 
(1)正しい手順
起点は「自己の活力循環
①自己の活力循環を高める
②自己の活力が、他者に活力を与える
③他者の活力が、自己に活力を与える
④①~③の働きが相乗効果となり、 更に大きな活力循環を生み出す
  ⇒活力循環3Gモデル
 
図6 
 
  
(2)正しい実践
自己の活力循環」を構成する3つのカテゴリーを深める
 
①自分自身を知る  
【円1】価値観
【円2】得意
【円3】人間の関係
     3つの円が重なる部分を深く理解し、単純明快な概念を確立する
 
能力を高める
【ステップ1】「自分の考えを持つ(絞り込んだ35つの分野)」
【ステップ2】「意思疎通スキル・動機付スキル」
【ステップ3】「判断力・決断力」
    3つのステップの能力を磨く
 
視線の先を把握する
【レベル1】視点:目の前の果実の分け前
【レベル2】視野:目の前の果実他の果実との交換
【レベル3】視座:果実は無限にある
  「自分が今どのレベルに居るのか」、常に把握する
              

 
3.正しい選択
アナタの キャリア  は
アナタの 活力循環 レベル で決まります!

  
  図7


2010年2月
片木慎一

2010年2 月12日

“活力のタネ”の活用法

Katuyou

●このブログでは、週単位でひとつのテーマ(今週のキーワード)を取り上げ、原則として3回に分けてそのテーマを掘り下げていきます。


 

●週ごとの更新内容は

1.メインコラム(今回のテーマに関する片木の考え方や雑感)

2.関連その1(テーマに関連する書籍の紹介や要約、人生の先輩へのインタビュー)

3.関連その2(テーマに関連する書籍の紹介や要約、人生の先輩へのインタビュー)

……というスタイルを基本に展開していきます。

 

●週ごとのテーマは、別欄で説明している「活力循環」の5分野に対応する形になっています。


 
●読者の皆さんには、ご自身の関心領域や気になるテーマに応じて記事に触れながら、そこで得られた情報を分野別にストックし、適宜活用していただければと思います。

 

●とはいえ、まずは肩肘張らず、難しく考えすぎず、興味の赴くままに読み進めていただければOKです。

 

●単なるビジネスコラムとしてお楽しみいただいても、ビジネスや自己啓発などに関するミニ書評として利用していただいても、活用の仕方はアナタ次第で構いません。どうか気軽にお付き合いください。