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2010年3 月31日

NO.6-2(NO.6-1関連その1)私の事業観

今回、「6-1関連その1」でご紹介するのは、ジェームズ・C・コリンズの著書「ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則」です。


既に読まれた方も多いと思います。


読み返すたびに新たな発見のある名著です。


 「事業が成功する鍵とは何か?」この問いに対して “こうすれば間違いなく成功する”という決め手はないと思います。

しかし、ジェームズ・C・コリンズは「このポイントを踏み外すと間違いなく失敗しますよ」ということを我々に教えてくれています。  


           

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     ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則ジェ-ム

ズ・C・コリンズ 著) 

 

1)正しい選択

 ①第五水準の指導者がいて

 ②適切な人をバスに乗せ 

 厳しい現実を直視する規律を持ち 

 ④真実に耳を傾ける社風を作り

 ⑤評議会を作って針鼠の概念の三つの円が重なる部分で活動し

 ⑥すべての決定を単純明快な針鼠の概念にしたがってくだし

 ⑦虚勢ではなく現実の理解に基づいて行動すればいい。

 

 

2)第五水準の経営者

  ・個人としての謙虚さと、職業人としての不屈の精神という矛盾した性格の組み合わせによって、

   偉大さを持続できる企業を作り上げる。

 

 

3)最初に人を選ぶ(適切な人をバスに乗せる)

  ・飛躍を遂げた企業は学歴、技能、専門知識、経験などより性格を重視している。

  ・飛躍を遂げた会社は、最高の人材を最高の機会の追及にあてており、最大の問題の

   解決にはあてていない(解決しても無難になるだけ)

 

 

4)ストックデ-ルの逆説

  ・どれほどの困難にぶつかっても、最後は必ず勝つという信念を失ってはならず、

   そして同時にそれがどんなものであれ、自分が置かれている現実の中で、もっとも厳しい事実を

   直視しなければならない。

 

 

5)針鼠の概念

(針鼠の概念の次の三つの円が重なる部分を深く理解し、単純明快な概念を確立)

   ①当社が(当社の従業員が)情熱を持って取り組めるもの

   ②当社が世界一になれる部分

   ③当社の経済的原動力になるもの

 

2010年3 月29日

NO.6-1(メインコラム)私の事業観

“私の事業観”とは?

 今回は、この問いから始めます。


もちろん正解はありませんし比較して優劣を議論するものでもありません。 人生観や世界観がひとり一人違うように、事業観も人それぞれ違います。


10年前の今ごろ、私は資金力もブランドもない、ナイナイづくしの会社を経営していました。 そうした環境から生まれた私の事業観は、「弱みを最大の武器に出来ないか」というモノです。


当社には△△がない。だからこそ(お客様のために)○○ができる!! この△△と○○とに何を埋めるのか。私たちは知恵のないアタマで考え抜きました。


私たちの結論は、当時の「系列や資本関係の“しがらみ”が強い時代」を逆手にとり、

 【弱み】バックボーンがない

 【強み】“しがらみ”がない

この“しがらみのなさ”を武器に突き進むことでした。


その結果、怖いもの知らずも奏功し、国内2位(当時)の損保会社と生保会社、国内5位(当時)の化粧品会社、国内トップ水準のヘルスケア研究所の「4社からの出資」と「4社とのパートナー契約締結」が実現しました。


 さて、今日の本題です。 皆さんは、自分の会社のビジネスに、どんな事業観を持っていますか?


まだイメージのない方は、一度「自分の言葉で紙に書き出してみる」ことをお薦めします。


 アナタの事業観は、アナタのBeingを浮き立たせます。


私は、“身すぎ世すぎの仕事”に対する心構えが変化しました。

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Kimo



“自分の事業観”を自分の言葉で文字化する!!

2010年3 月26日

NO.5-3(NO.5-1関連その2)判断力の磨き方

大学・中庸はもともと礼記49編の一部で、宋代に朱子が再評価して、論語・孟子とともに新儒教(=宋学=朱子学)の聖典としたものです。


朱子はとくに「大学」への思い入れが深く、死の三日前まで自身の注釈書に筆を入れ続けたといわれています。


その「大学・中庸」を日本の江戸時代の子供達は、教科書として読んでいました。

当時の教育レベルの高さに、驚きを覚えます。


その「大学」に、今回のテーマ「判断力」が取り上げられています。


そこで本日は「5-1関連その2」として、守屋洋氏の編訳「大学・中庸」のエッセンスを皆様に紹介します。


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[新訳]大学・中庸 (守屋 洋 編訳)


 

☑物事の道理を窮めてこそ、初めて判断力を磨くことができる判断力を磨いてこそ、心の働きから邪念を取り除き、心のありようも正しくすることができる。そうあってこそ、自らの徳性を高めることができる。さらにそうあってこそ家庭を和合させ、ひいてはしっかりと国を治め、天下を太平にすることができるのだ。 (大学・経一章)

 

☑自分のなかに相手を思いやる「恕」の心が欠けているのに、それでいて下の者を教え導くことのできた者は、いまだかつてなかった。(大学・伝九章)



☑人がしてほしくないと思っていることをしようとする。あるいは、人々がしてほしいと願っていることをしようとしない。これは人間の本性に反している。そんなことをするなら、必ず災いが自分の身にふりかかってくる。(大学・伝十章)

 

 

☑人間の本性は天から授かったもの、それに従って生きるのが「人の道」であり、それを自覚させるのが教育である。(中庸・一章)

 

 

☑君子というのは、つねに「中庸」の道を踏みはずさない。だから、かりに社会から認められないまま、人に知られることなく一生を終わったとしても、いっこうに後悔しない。(中庸・第十一章)

 

 

                      

☑「忠恕」、すなわち誠実で思いやりがあれば、人の道を大きく踏みはずすことはない。自分が人からしてほしくないと思っていることは、自分からも人にしてはならない。(中庸・第十三章)

 

 

                               

☑天下にすぐれた道が五つ、それを実践するための条件が三つある。すぐれた道とは、君臣、父子、夫婦、兄弟、朋友それぞれの結びつきであり、知と仁と勇がそれを実施するための重要な徳目である。(中庸・第二十章)

 

 

☑「知」を身につけるには、学ぶ意欲をいつまでも持ちつづけなければならない。「仁」に近づくためには、うまずたゆまず実行を心がけなければならない。「勇」に近づくためには、恥を知らなければならない。(中庸・第二十章)

 

 

 

☑人の道として「誠」を実施するためには、まず第一に、広く先人の知恵に学ぶこと。第二に、理解できないところや疑問を感じたところがあれば、先達にたずねて明らかにすること。第三に、自分で繰り返し思索を重ねること。第四に、思索した結果については、さらに是非、善悪の弁別を加えること。この四つの段階を経たうえではじめて実行に移さなければならない。(中庸・第二十章)                  

 

 

2010年3 月24日

NO.5-2(NO.5-1関連その1)判断力の磨き方

米ソ冷戦構造が崩壊して20年。日本では普天間の基地問題が論議されています。


我々日本人にとって今回の基地問題は、「判断は常にアメリカを踏襲する“習い癖”」から、自ら判断する大人へと脱皮するチャンスだと思います。


21世紀の私たちは、一人前の大人としての覚悟が必要になります。

相手の発言に正面から向き合い、自分の判断に基づいて自分の考え方を発言する覚悟です。


今回は「5-1の関連その1」として、奥村宏著作の「判断力」のエッセンスを紹介します。奥村氏が、判断力の磨き方を実践的に述べています。


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判断力 (奥村 宏 著)

☑「アメリカの言うままにしただけです」「首相の命令どおりに行動したまでです」。そこからは責任観念は生まれてこない。もちろん他人の命令に従ったということの責任はあるのだが、少なくとも当人には責任観念がない。日本の政治家に責任観念がないのはこのように自分の判断で行動していないからではないか

 

 

☑会社のなかで経営者や従業員がどういう判断をしているか、会社が危機に直面するとそれがはっきりとあらわれる。山一證券はつぶれてしまったのだが、この「判断停止」になった理由は「自らの判断を決める基準がなかったからだ」

 

上の者は下の者に判断のついた提案をさせ、下の者は上の者に判断を仰ぐ、これではグルグル回りになって誰も判断しないことになる。そして自分では判断できないから外部の判断に従う。その外部の大蔵省は判断の責任を負わない。重要なことは、経営者も従業員も自分で判断することができなかったということである

 

 

☑「会社人間」の時代は終わったが、次がどうなるかわからない・・・・・現在はそういう時代だが、それだけに人びとの判断力が必要なのである。もはや他人の判断に頼っていることはできない。自分で考え、自分の基準で判断していかなければならない。会社を辞めて転職するとき、あるいは独立して事業をやろうとするとき、さらに会社が倒産したとき、あるいはリストラで解雇されたとき、人びとは自分で判断する以外にはない。

 

 

☑「自分でしっかり考える」ためには現実がどうなっているかということを知らなければならない。そこでまず新聞をたんねんに読んで、切り抜きを作るのである。新聞は起こっている現実のいろいろな問題を伝えているし、それに関連した専門家の意見を紹介している。

 

 

☑新聞を読む時には赤インキで大事なところに傍線を引き、その記事をハサミで切り抜く、それを項目別にわけて、スクラップ・ブックを作り、そこへ貼りつけていく。切り抜きを作るということは、考えながら新聞を読むということである。まずこの記事は切り抜くに値しているかどうか、ということを考えながら読む。そして次にこれをどういう項目に分類するか、ということを考える。このように考えながら新聞を読むことで判断力がついてくる。新聞を読み、切り抜きを作る、ことで自分の判断力を養成していくのである

2010年3 月22日

NO.5-1(メインコラム)判断力の磨き方

人事考課の評価項目には、その会社の人材に対する考え方が反映されており、匂いのようなものを感じます。


 10社あれば10の評価体系がある訳ですが、どの会社も必ず設けている項目があります。 それは、管理職層向けに設定されている「判断力」と「決断力」の項目です。


この「判断力」と「決断力」の資質は、ビジネスパーソンとして組織のなかで仕事を進めていく上だけでなく、一人の人間が人生を生きていく上でも極めて重要な要素です。


 ニモカカワラズです。大方の人は、その“磨き方”が分からないまま放置しています。


そこで今回は、2つの資質のうち「判断力」について考えてみたいと思います。



 

私は「判断力」という資質の中身を次のように捉えています。

 判断力=「前提」×「事実」×「経験(含む直観)」×「価値観


確かに掴みにくいですよね。 構成要素が4つもあるうえ、それぞれが関係し合っています。


【前提】まずモノゴトを判断する毎に、「前提」の確認が必要です。

策定する戦略は「世界一を目指す?」or「日本一を目指す?」

手に入れるのは「必要なモノ(温かい家庭)?」or「欲しいモノ(大きな家)?」


 

【事実】次に、定めた「前提」に従った事実の収集をして下さい。


 

【経験】そして、アナタの判断履歴を記録して下さい。経験から得た”学び”は宝です。


 【価値観】最後に、アナタの「価値観」を拠り所にして下さい。


さて本題です。お願いしたいことは1つだけです。

アナタも自分の”判断力方程式”を作って下さい 。自分の”判断力方程式”が出来ると、「自分の頭の中にレーダーが設置されたのでは」、と錯覚するほどアナタの判断力に磨きがかかります。

そして判断のブレが少なくなります。

間違いありません。


アナタの上司の判断力を一度、要素分解してみて下さい。

アナタの貴重な勉強材料になります(笑)。

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Kimo



ブレの少ない人は、 自分の判断方程式を確立している!!