メイン

2010年10 月29日

NO.36-3(NO.36-1関連その2)「会社を興してみろよ」という”ささやき”

今回(36-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、「NPO法人をつくろう」(米田 雅子 著)です。

 

氏は著書の中で、「競争の弊害を薄めるという視点」からNPOの存在意義を述べています。

 

起業する際、就職する際の選択肢の1つとして、今後必要な視点となるのかもしれません。

 

 

Line

                           「NPO法人をつくろう」(米田 雅子 著)

 

 

☑米国におけるNPO法人は、法人への寄付の控除が認められるという税制面での優遇措置を伴っており、その数は140万にものぼります。大学を卒業する学生の一割が、NPOに就職するといわれています。公共的なサービスをはじめ、福祉問題や環境問題への取り組み、教育活動や住宅供給、オーケストラや劇団などの芸術団体の大半もNPO法人です。有名なところでは、リンカーンセンターやハーバード大学もNPO法人です。

 

☑NPOは、報酬を受け取ってサービスしても、いっこうにかまいません。儲けてもよいし、給料を出してもよいのですが、その余剰利益を関係者が受け取ることはできません。その利益を公益のために使う団体が、NPOなのです。

 

☑法人格のない任意団体は、社会的には一人前とみなされてはいません。NPO法人格をもつ主なメリットは、次のようになります。 ①契約の主体になれる ②受託事業や補助金を受けやすくなる ③公的な施設を利用しやすい ④社会的な信用が生まれやすい。

 

☑あなたのまわりに、NPOの活動のタネを見つけるのはむずかしくありません。例えば、公共サービスの分野です。NPOは、公共サービスを供給する新たな主体としての役割が期待されています。多様化が進む時代に、行政のサービスは限界を迎えています。多種多様なNPOが、それぞれの立場で、きめこまやかなサービスを提供する体制が望ましいと思います。また、NPOが対象とする分野には、これまで誰もチャレンジしなかったベンチャーのタネがたくさんあります。私は、若い人たちにも、NPO法人の起業家になってほしいと思います。社会的に意義のあるすばらしいサービスを提供して、自分たちの給与をしっかり稼ぎ、余剰利益をサービスのさらなる向上にまわすのです。

 

☑米国に滞在していたとき、私が感心したのは、ニューヨークの実力主義の競争社会と、多くの非営利団体が、互いに補完しあうかのように共存していたことです。競争だけでは、よい社会は生まれません。競争がとりこぼしていくものをそのままに放置することは、社会に大きな歪みをもたらします。例えば、競争は、多くの失業者を生み出します。

 

☑行き詰まった日本経済の建て直しのために「市場原理の徹底を」「創造的な企業へ変身せよ」など、たくさんの論が毎日のように新聞に掲載されます。それは大事なことですが、その一方で不思議に思うことがあります。競争の勝ち方のみに注意が集まり、競争の弊害に対しての方策はあまり考えられていないのです。この弊害を薄める部分にこそNPO法人のヒントがあります。弊害をそのままにすると、結果的には社会的なコストの増大につながります。このコストを削減させる効果があれば、NPOは事業として成立します。

2010年10 月27日

NO.36-2(NO.36-1関連その1)「会社を興してみろよ」という”ささやき”

今回「36-1(メインコラム)の関連その1」として、ご紹介するのは、ダニエル・ピンク著作の「フリーエージェント社会の到来」です。

 

ダニエル・ピンク氏は、自律を目指すに当たり、「事業に手を出す」「「会社を興す」などと構えなくても、「フリーエージェント」という第三の選択肢があることを提案しています。

 

 

Line

                    

                       「フリーエージェント社会の到来」(ダニエル・ピンク著)

 

 

 

フリーエージェントとは「インターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた人々」のことである。それは大別すると、フリーランス、臨時社員、そしてミニ起業家から構成される。

 

☑フリーランスが「意図したフリーエージェント」だとすれば、臨時社員は「意図せざるフリーエージェント」の場合が多い。臨時社員の多くは、本当は「恒久的」な職に就くことを望んでいるのに、効率優先の非情な企業や強欲な派遣会社、それに本人の意欲や能力の欠如のせいで経済の階段の最下層に甘んじているのだ。

 

☑100年前にアメリカ人が農場を離れて工場で働きはじめて以来の重要な変化、と言ってもいいかもしれない。大勢のアメリカ人が、産業革命の最も大きな遺産のひとつである「雇用」という労働形態を捨て、新しい働き方を生み出しはじめている。アメリカのフリーランス人口は1650万人、臨時社員人口は350万人、ミニ起業家人口は1300万人、合計すると、フリーエージェント人口は3300万人ということになる。

 

☑職場では、従業員の自己実現の追求は認められない。そのため、マズローのピラミッドの頂上に登るためには、多くの場合、会社を飛び出すしかなくなる。彼らが組織に雇われずに働くことを決めた最大の動機は、金ではない。回答者の9割は、「自分の優先順位に従って、他人の指図を受けずに行動したい」というのを最大の動機としてあげている。

こうした労働者の志向は、企業にとっても極めて大きな意味を持つ。従業員の流出を防ぐ最良の方法は、給与を増やすことでも各種手当を充実させることでもなく、柔軟な勤務スケジュールを認めたり、長期間のリフレッシュ休暇を与えたり、学ぶ機会を提供することだ。要するに、従業員管理の最善の方法は、金をつかませるのではなく、フリーエージェントのように扱うことなのである。

 

☑保障と忠誠心の意味は変わってきている。かつて人々は大組織にしがみつくことによって保障を得ていたが、いまはリスクをヘッジし、複数の顧客やプロジェクトに仕事を分散させることによって保障を得るようになった。一方、かつてはタテの関係だった忠誠心は、同僚、チーム、職業、家族などに対するヨコの関係に変わった。

 

インターネットを駆使してフリーランスやミニ起業家、臨時社員になる60代のアメリカ人が増えている。19世紀には、死ぬまで働いた。20世紀には、引退するまで働いた。そして21世紀には「eリタイヤ」とでも呼ぶべき人生の新しい段階を迎えることになる。

2010年10 月25日

NO.36-1(メインコラム)「会社を興してみろよ」という”ささやき”

今週のテーマは、「事業に手を出す」です。

勤めている人。この“心のささやき”を聞いた経験、あると思います。

「会社を興してみろよ」「自分の手で事業をやってみろよ」って。

 

40歳の時この“心のささやき”を聞いた私は、3億円の株主資本を元手に事業を始めました。

そして5年後に、力の限界を悟りその会社を売却しました。

 

その当時、私が知り合った起業家たちの会社はどうなったかと言いますと。

創業した10社のうち9社は5年以内になくなりました。

最後の1社も今はありません。

 

ここから本題です。

 

では「会社を興したい」「自分の手で事業をやってみたい」という“心のささやき”にどう向き合うか?

私は相談者に、次のように応じています。

(1)相談者が20歳代の方の場合。

「人生に無駄な経験はないから」と言います。

 

(2)相談者が50歳代以上の方の場合。

「人間にとって一番辛いのは、自分の本当の才能を知らず、そしてその才能を活かしきることなく寿命が尽きることです」。

「”フリーエージェント(一人で資本金「0円」でやれる)”として独立する準備に取り掛かってください」と言います。

そして「事業は若者のゲームです。そんな場違いのゲームに貴重な時間と退職金を費やすのは勿体ないです」と気付きを促します。

 

(3)一番悩ましいのが、相談者が30歳代~40歳代の方の場合です。

「意志が固いのであれば、まず“アフター5&土日”のプチ事業家を目指してください」と言います。

そして「現在勤めている会社を辞めて会社を興すのは、“二束のわらじ”が難しいほど新しい仕事が忙しくなってから考えても充分間に合います」と伝えます。

最後に「社員証を手放すのは最後の最後で」と付け加えます。

 

さて、Googleで「事業に手を出して失敗した」という文章を検索すると214万件がヒットします。

私が多くの人の相談を受けて一番感じること。

それは “リアリティの不足”です。 

そして”一度しかない人生という問いの重さ”です。

 

Line

 

Kimo手に入れるのは「必要なモノ」それとも「欲しいモノ」?

2010年10 月22日

NO.35-3(NO.35-1関連その2)チームリ-ダーの壁

今回(35-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、ご存知 ジャック・ウエルチ著作の「ジャック・ウエルチの 私なら、こうする!」です。

 

ウエルチ氏はリーダーのジョブについて次のように明確に定義しています。

 

リーダーになるまえ、成功とは、自分自身を成長させることだった。あなたが達成したこと、あなたの業績・・・・・・・。リーダーになると他人を成長させることになる。

 

35-1のメインコラムでも取上げさせてもらった一節です。

 

35歳までに体に沁みつかせてください。

 

 

Line

      「ジャック・ウエルチの 私なら、こうする!」(J・ウエルチ 著)

 

 

 

☑リーダーは先天的か、それとも後天的か

経験によれば、リーダーシップの最初の基本特質はポジティブなエネルギーだ。第二はエナジャイズ、まわりの人にエネルギーを吹きこむ能力。第三はエッジ、つまり決断力だ。第四は実行能力だ。最後の第五はパッション、情熱だ。

もうおわかりかもしれないが、ポジティブなエネルギー、そして周囲の人にエネルギーを吹きこむ能力は、基本的にはパーソナリティの問題だ。同様に情熱も天性のものだと思う。だが、決断力と実行能力は別物だ。なぜなら決断力も実行能力もかなりの部分、自信によってもたらされるからだ。

 

☑初めてリーダーになった人へ

リーダーになるということは、すべてが変化するということだ。

リーダーになるまえ、成功とは、自分自身を成長させることだった。あなたが達成したこと。あなたの業績・・。リーダーになると他人を成長させることになる。あなたの下で働く人たちをそれまで以上に賢く、大きく、大胆にさせることだ。あらゆる機会をとらえてフィードバックを与えること、人事考課面談だけではなく、会議のあとプレゼンのあと顧客訪問のあとに彼らがどうだったか話してあげることだ。何をしたのがよかったのか、どうすれば改善できるのか、素直にストレートに接すること。それが有能なリーダーに共通する特質の一つでもある。

 

☑会社を変えるには勇気がいる

たとえあなたの計画が「出る杭」とみなされるような会社で働いているとしても、あきらめちゃいけない。もっと賢く動けばいい。

あなたが変化をもたらそうとしている理由が誰の目にも明らかになるようにすること。上司に何をめざしているのか報告を怠らないこと。あなたの部下に対してはもっとマメに、何を目標としているのか話すこと。そして最後に、常に信念を失わないこと。変化に抵抗する人は必ずいる。だが、結果が見えてくれば、あなたの新しいアプローチが正しいことを立証してくれる・・・・はっきりと。

 

☑自分より優秀な部下

「自分より優秀な」社員のせいであなたが劣って見えて、昇進が遅れるのではないかと不安に思うのは、人間なら自然な気持ちだ。だが、現実には正反対のことが起こると思っていい。その理由は、リーダーは個人の業績のいかんで判断されないからだ。

リーダーが判断されるのは、社員を採用し、一人ひとりの社員、チーム全体をコーチングし、やる気を起こさせるかどうかだ。それらはすべて結果に現れる。自分よりも有能だと思う部下をいったいどうやって評価すればいいのだ?彼らが改善すべき点は何かに注意を向けることだ。あなたのコーチングは大いに役立つことだろう。

そう考えれば、自分より優秀な人たちを管理するのは、他の並みの社員を管理するのとなんら変わりがないだろう。

2010年10 月20日

NO.35-2(NO.35-1関連その1)チームリーダーの壁

今回「35-1(メインコラム)の関連その1」として、ご紹介するのは、雑誌【講談社Mook】が特集した「人を見抜く力」です。

 

その特集の中に、堀田力さんが「期待される人」として、「そうはおっしゃいますが」と言えるかどうか。と発言しています。

 

35歳までに体に沁みつかせてください。

 

 

Line

                  「人を見抜く力」(講談社)  

        

 

(1)人材を見抜く3つのポイント(大前研一)

 ①変化する社会環境の中、「そもそも」という前提条件を自分で考え、見直す力。

 ②環境の変化に合わせて自分を変えていく能力。

 ③自発性、能動性。

 

(2)危険な右腕の7つの傾向

 ①一攫千金狙いである。

 ②大企業病がついている。

 ③肩書にこだわる。

 ④仕事の量をこなせない。

 ⑤自己PRが強すぎる。

 ⑥友達感覚、なれ合いが強すぎる。

 ⑦べき論を振りかざす。

 

(3)エリ-ト上司(修羅場の得意技)

 ①いつのまにか現場からいなくなる。

 ②現場よりトップの意向に流される。

 ③終わったあとで現場に「よく頑張った」と言う。

 

(4)成長できる人の条件

 ・誠実と冷静と客観性に裏打ちされた※「精神的安定」。

   ※その元となるのは教養。

 

(5)期待される人(堀田力)

 ・「そうはおっしゃいますが」と言えるかどうか。今求められるのは、自ら切り開く生きる力の強さ、イエスマンは生き残れない。