NO.53-1(メインコラム)
にんべんの付いた自動化
今週のテーマは「にんべんの付いた自動化」です。
トヨタ自動車は、ジャスト・イン・タイム(just-in-time)と、自働化(automation with a human touch)という2つの生産方式の基で発展してきました。
今回はその方式の1つ、俗に「にんべんの付いた 自動化」と言われている“自働化”について考えてみます。
初めに、用語の説明を。
■元祖の “自働化” これは元トヨタ自動車工業(現トヨタ自動車)副社長、大野耐一氏が作った造語です。
⇒ 「自動」は単に動くだけの機械ですが、「自働」は、善し悪しを瞬時に判断させる装置をビルトインした機械です。「自働」の機械なら「異常があれば機械が自ら止まる」ため、不良品が生産されず、一人の人間が何台もの機械を運転できるので生産性が飛躍的に向上します。
■キャリア・カウンセラーとして私が使う “自働化” トヨタ方式にヒントを得て、これをキャリア・カウンセラーの現場に持ち込んだ私の概念です(笑)。
⇒ 自分の体に、思考せずとも動き出すプログラムをインプットさせてしまうのです。そうすれば、自分の体が “知らず知らずのうちに” “勝手にどんどん” 働いてくれるので能力は飛躍的に成長します。これが “自働化” の醍醐味です。
さてここからが本題です。
(質問)体に自働化のプログラムをインプットさせる方法は?
(答え)反復練習です。
元世界チャンピオンの輪島功一さんはプログラム「瞬時にパンチを避けられる」を体にインプットさせるまで反復練習を繰り返し 世界チャンピオンにまで上り詰めました。
(質問)自働化によって何が変わるのか?
(答え)アナタの人生が激変します。
最強のプログラムを使って、それを説明します。
最強のプログラム :「(どんな人に対しても、どの場においても)自分にできる貢献をする」
インプット :無意識 → プログラムを意識 → 無意識にプログラムが起動(これが自働化)。つまり、朝起きてから寝るまで無意識のうちに行っている行動や発言に対して、プログラム「自分はどんな貢献が出来るのか?」を常に意識し、無意識から意識へ転換を図る。その作業を、無意識にプログラムが起動するまで反復する。
どうですか?貢献のプログラム!!
貢献の場が広がれば、結果は自然に付いてきます。
そうすると自分も心身が自然と楽になり、気が付いたらアナタ自身も大きく成長しています。
体を自働化させる!!