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2011年8 月31日

NO.76-2(NO.76-1関連その1)市場の声

今回は、「76-1(メインコラム)の関連その1」として、ご紹介するのは、「4つの視点から問い直す 顧客「再発見」の戦略思考」(ハーバード・ビジネス・レビュー2010年 7月号)です。

 

同誌に「マックスディフ法」が紹介されています。

顧客の嗜好をより正確に理解するために、トレード・オフを明らかにするマックスディフ・スケーリング

 

トレード・オフを明らかにすることで“市場の声”を知るという新しい考え方です。

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                                           4つの視点から問い直す 顧客「再発見」の戦略思考

                                                               (ハーバード・ビジネス・レビュー 7月号)

 ☑好不況によって、顧客行動は大きく変わる。リーマン・ショックに端を発した不況によって、とりわけ先進諸国の消費行動に変化が表れている。倹約志向やバリュー志向、サービスへの厳しい目など、企業にすれば、需要減の要因であり、またコスト要因でもある。このような消費行動の変化は、おのずと市場調査や顧客分析、さらにはオペレーションの見直しを迫る。ここでは、不況に克ち、不況後の競争に備えるために、4つのアイデアを紹介する。

 

(1)「マックスディフ法」で真実のニーズを見極める(論文:E・アルムキスト&J・リー)

消費者の嗜好を念入りに調査して新製品を開発しても、多機能性ゆえに不評を買ったり、返品の山に囲まれたりする。

顧客の嗜好をより正確に理解するために、トレード・オフを明らかにするマックスディフ・スケーリングが注目を集めている。

 

(2)顧客がサービスに望んでいること(論文:D・ドハーティ&A・マーシー)

質の悪いサービスでは、顧客の離反を食い止めることはできない。

顧客が最も重視する「担当者に豊富な知識があること」と「1回で用件が済むこと」のために、プロセスの見直しを図る必要がある。

 

(3)従業員満足は顧客満足を保証しない(論文:R・チャン&G・デイビス)

従業員満足が高まれば、顧客満足が高まり、企業利益につながる・・・・・。

多くのサービス企業でこううたわれているが、実証データは存在しない。13社49事業部門を対象に独自調査を行った結果、従業員満足と顧客満足に相関関係はないことが明らかになった。

 

(4)倹約志向の消費者にモノを買わせる法(論文:E・ジャンツェン)

信用バブルと住宅バブルの崩壊と共に、倹約志向の時代が幕を開けた。

分割払いの利用が停滞している現在、新たな消費者層の獲得には、価値と実用性に訴求することが欠かせない。

2011年8 月29日

NO.76-1(メインコラム)市場の声

今週のテーマは「市場の声」です。

今から25年前、「携帯電話」は未知の産業でした。

私たちIDO(現在のau)は1988年に自動車電話サービスからスタートし、その5年後(1993年)に重さ3kgのショルダーフォンを市場に投入しましたが、契約件数はまったく伸びませんでした。

設備先行投資型のビジネスモデルにとって第一期分3000億円の投資の負担が重くのしかかり次第に追い詰められました。

それは当時の他事業者NTT、DDIセルラーも同じ状況でした。

 

なぜ市場は反応しないのか? 先例が無い事業のため誰も判断できません。

以下、我々の視界が無い戦いが更に続きます。

追い詰められた末、NTT、DDIセルラーと共に1993年に保証金を廃止しました。             電話加入=保証金 が当り前の時代、社内主流派の「保証金を取らずに電話を売るバカがどこにいるか」を論破できず、決定までに貴重な時間を2年浪費しました。

①の手が奏功し、契約者数が若干伸びましたが それもすぐに頭打ちになりました。

そこで“市場の声”を聞くため「アンケート調査」「フォーカスグループインタビュー」を実施しました。その結果、要望の第1位は:エリアを広げろ、第二位は:料金を下げろ、でした。

③の“市場の声”を受けて1993年末に「更なるエリア拡大(追加の1000億円)」と「若干の料金値下げ」を実施しましたが市場はほとんど反応せず、また迷路に入り込みました。

あと残された打ち手は「レンタル制廃止」と「思い切った料金値下げ」だけでした。          電話=レンタル制 が当り前の時代、レンタル制廃止に関しては“市場の声”が皆無だったため切らずにカードが手元に残っていたのです。

1994年4月に3社揃ってついに“端末売り切り制”を導入することになりました。その後の普及はまさに“うなぎ登り”でした。

【携帯電話世帯普及率】

93年(3.2%)、94年(5.8%)、95年(10.6%)、96年(24.9%)、97年(46.0%)、98年(57.7%)・・・・10年(93.2%)。

「“市場の声”なき“端末売り切り制”がこの事業のKFSだった」とは利用者も事業者も気が付きませんでした。

 

“市場の声”っていったい何なのでしょう? 

クルマ事業で成功したヘンリー・フォードはかつて『何が欲しいかと顧客に尋ねていたら「足が速い馬」と言われたはずだ』と言ったそうです。

彼は己の信念に従い“ワクワクさせる物語と夢”を大衆に提示した事業家」だったのでしょう。

彼の順番は、ワクワクさせる物語・夢を大衆に提示→“大衆の声を聞く”。

その逆は当時の私たちが辿った順番です。

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Kimo ワクワクさせる物語・夢を提示→市場の声を聞く!

2011年8 月26日

NO.75-3(NO.75-1関連その2)活力循環で三大疾患に向き合う

今回、(75-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、

国立がんセンター予防部長 津金昌一郎さん の著書

「なぜ、がん になるのか? その予防学 教えます」です。

 

がん専門医の津金さんは著書の中で、「日本人に推奨できる科学的根拠に基づいたがん予

防法」 を発表しています。

 

ぜひご覧ください。

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         「なぜ、がん になるのか? その予防学 教えます」(津金 昌一郎 著)

 

☑実際の人々の生活を調査して、どういう生活習慣の人が病気になりやすいのか、あるいはなりにくいのかを、長い年月をかけて追跡調査する。このような特定集団を調査する方法を、専門用語でコホート研究という。

我々のコホート研究は、1990年から1994年にかけて、日本の11地域に住む当時40歳から69歳であった約10万人の人々の生活習慣を調査した。10年以上経過した現在、約1万人が亡くなり、約1万人ががんにかかり、約3000人の人が脳卒中、約700人が心筋梗塞を発症した。そして、このようなデータを分析すると、どういう生活習慣だと、どういう病気になりやすかったのかが浮き彫りにされてくる。本書においては、このような科学的根拠に基づいて、病気になりにくい生活習慣というものを紹介したいと思っている。

 

■現状において日本人に推奨できる科学的根拠に基づいたがん予防法

 

【禁 煙】

たばこを吸っている人は禁煙する。吸わない人は他人のたばこの煙をできるだけ避ける。

【飲 酒】

飲む場合は1日あたりアルコール量換算約23gまで(日本酒なら1合、ビールなら大瓶1本、焼酎や泡盛なら1合の2/3、ウィスキーやブランデーなら1杯、ワインならボトル1/3程度)。飲まない人、飲めない人は無理に飲まない。

【食 事】

・食塩は1日あたり男性10g、女性8g未満。とくに高塩分食品(たとえば塩辛、練りうになど)は週に1回に抑える。

・野菜・果物を1日400g(たとえば野菜を小鉢で5皿、果物1皿くらい)はとる。

・ハム・ソーセージ・ベーコンなどの加工肉、牛・豚・羊などの赤肉の摂取は控えめにする。

・飲食物を熱い状態でとらない。

【身体活動】

たとえば、ほとんど座って仕事をしている人なら、ほぼ毎日合計60分程度の歩行などの適度な身体活動に加えて、週に1回程度は活発な運動(60分程度の早歩きや、30分程度のランニングなど)を加える。

【体 形】

中高年期男性のBMIで21~27、中高年期女性では19~25の範囲内になるように体重を管理する。

【感 染】

地域の保健所や医療機関で、一度は肝炎ウイルスの検査を受ける。

2011年8 月24日

NO.75-2(NO.75-1関連その1)活力循環で三大疾患に向き合う

今回、「75-1(メインコラム)の関連その1」としてご紹介するのは、

東京女子医科大学脳神経センター脳神経外科学主任教授 堀 智勝 さんの著書

『「くも膜下出血」のすべて』です。

 

脳専門医の堀さんは「くも膜下出血」に関して次のことをアドバイスしています。

警告頭痛は神様のお告げですから、面倒でも検査を受けて、専門の医師に画像をしっかり診断してもらってください。」 

 

ぜひご覧ください。

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                   「くも膜下出血」のすべて (堀 智勝 著)

 

☑くも膜下出血も脳出血も脳梗塞も、さらには心臓病も一種の生活習慣病です。不適切な食生活、運動不足、睡眠不足、過剰なストレス、多量の飲酒や喫煙などが肥満や高血圧、糖尿病、高コレステロールによる脂質異常を引き起こし、その結果心臓や脳血管になんらかの障害が起こります。

①生活習慣

不適切な食生活、運動不足、睡眠不足、ストレス過剰、多量飲酒、喫煙

②境界領域期

肥満、血圧高値、血糖高値、脂質異常

③危険因子(生活習慣病)

肥満症、高血圧症、糖尿病、脂質異常症

④疾病(生活習慣病)

くも膜下出血、脳出血、脳梗塞

⑤要介護状態

半身麻痺(寝たきり)、認知症

 

☑くも膜下出血をきたす危険因子としては、脳動脈瘤や脳動静脈奇形の存在の他に喫煙習慣、高血圧、1日に150グラム(日本酒で1合)の飲酒が挙げられています。喫煙習慣があり、過度の飲酒者のくも膜下出血発症の相対危険度はなんと6.0倍にのぼるのです。また、高血圧と喫煙の両方の危険因子がある場合には、10.5倍となります。そしてもう一つ、過去四週間以内の感染症もかなりの危険因子であると報告されています。風邪やインフルエンザもれっきとした感染症です。となると、ここ1か月以内に風邪をひいた人は、くも膜下出血に襲われる危険性があるということです。

 

警告頭痛がなぜ大事かというと、警告頭痛の段階で治療が行われれば、後遺症もなく社会復帰できたかもしれないという推測が成り立つからです。また、この警告頭痛のあった患者の動脈瘤が万一破裂すると、半数以上が死亡します。神様はいきなりハンマーで人の頭を殴るようなことはしないのが普通です。危ないよと言って本人に警告を出しているのに、本人はおろか周りの家族も医師でさえも見逃すと、とんでもない事態が起きるということです。「注意一秒、けが一生」という言葉がありますが、警告頭痛は神様のお告げですから、面倒でも検査を受けて、専門の医師に画像をしっかり診断してもらってください。

 

2011年8 月22日

NO.75-1(メインコラム)活力循環で三大疾患に向き合う

今週のテーマは、「活力循環で三大疾患に向き合う」です。

日本人は、6割の人が 悪性新生物、心疾患、脳血管疾患 の三大疾患により命を落とすと言われています。

厚生労働省の発表資料(平成18年)で日本の中高年の実態を見てみると、

 

40~44歳:死亡数(129千人)に対する 三大疾患の死亡割合は48%

悪性新生物(28%)、心疾患(12%)、脳血管疾患(8%)

 

50~54歳:死亡数(317千人)に対する 三大疾患の死亡割合は62%

悪性新生物(41%)、心疾患(12%)、脳血管疾患(9%)

 

60~64歳:死亡数(720千人)に対する 三大疾患の死亡割合は67%

悪性新生物(43%)、心疾患(14%)、脳血管疾患(10%)   

 

一口に6割と言っても、その数値は年代とともに上昇しており、特に悪性新生物の死亡率の上昇が顕著であることが分かります。

 

では本題に入ります。

私が、自分自身と両親のケースから学んだ“三大疾患との向き合い方”についてお話したいと思います。

■“私の母親” は乳癌→子宮→左肩付近のリンパ→肺へと癌の転移を繰り返し、13年間の闘病生活の末に亡くなりました。死後、私は母親の友人から「本人は原発となった乳にグリグリがあることを自覚したものの、息子(私)の大学受験があるからと言って1年もの間、受診を躊躇していた」旨を聞かされ激しく動揺しました。

■“私の父親” は脳梗塞により5年間の闘病生活の末に亡くなりました。発症当日、父親の異変に気付いたのは朝9時でした。私はいつもの低血糖(糖尿病だったので)の症状だと判断し、砂糖水を口から注入して安静にしたまま様子を見ていました。結局私の判断ミスが致命傷となり病院に搬入したのは発症から6時間後の15時でした。私は医師から重度の脳梗塞だと聞かされ呆然としました。

■“私自身” はある日突然、頭がグルグル回る、真っ直ぐに歩けない、手が痺れる、などの症状が出ました。にも拘わらず私は過労だと判断し、仕事を休んで自宅で安静にしていました。結局 回復することなく3日後に病院に入院しました。検査の結果医師から脳梗塞だと聞かされ呆然としました。

けっきょく私は経験を活かすことが出来ませんでした。

 

さて三大疾患とどう向き合うのか? 私は次の3点だと考えます。  

①腹八分目と適度な運動を習慣化する。

②自覚症状が出たら“迷わず 躊躇せず 速やかに精密検査”を受診し、“専門医の判断”を仰ぐ。

③上記①②の実行を決意した後は「人間いずれ死ぬのだから」と達観する。

以上です。

                              

①を怠ると体にダメージが蓄積します。 ②を怠ると心に“悔い”が残ります。     

「決意した上で達観する」が “活力循環な人” です。

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    Kimo 自覚症状が出たら直ちに“専門医に相談”!!