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2011年10 月31日

NO.85-1(メインコラム)意志決定する力

今週のテーマは「意志決定する力」です。

人生の分岐点に立ち「右へ行くべきか、左へ行くべきか」悩み苦しむ。

「どうすべきか」考え抜いたけど決められない。周りの人に相談してみたが結論が出ない。

誰もが経験する“そんな時”、どうすれば意志決定できるのか?

今回その意志決定するための「チカラの源」について、キャリアカンセラーの立場からお話します。

 

意志決定の 「チカラの源」 は 「3つのステップ」 で生み出されます。

【第1ステップ】は、「自分の心の声を聴く」です。

どうやって“自分の心の声”にアクセスするのか? 

次の3つ方法で“心の声”を聴いてみてください。

2つ以上で同じ声が聴こえたら信頼性が高いです

(1)手にコインを持って下さい。サッカーのキックオフの要領で、コインを上にトスします。

トスする前に、「もし表が出たら右に行く」、「もし裏が出たら左に行く」と決めておきます。

さてコインの裏表が判明した瞬間、心が「ざわついた」、心が「ワクワクした」のか、分のエネルギーの変化を心身で感じてください。 

 

(2)自分の悩みごとは夢に必ず出てきます。

「右に行かなかったことで後悔している夢」を見たのか、「左に行ったことで幸せになった夢」を見たのか、自分の夢のシーンを心身で味わってください。 

 

(3)もし余命が残り半年だと医師から宣告されたとします。

その場面を想定して自分に問いかけます「本当はどうしたいの?」「何が一番大切な事なの?」と、 自分の願いを心身で感じてください。

 

【第2ステップ】は、「自分の資源(パワー)を棚卸する」です。

シュロスバーグは人生の転換期を乗り越える戦略として4S(4つのS)を提唱しました。

「SITUATION(状況)の整理」、「SELF(自己)の整理」、「SUPPORTS(支援)の整理」、「STRATEGIES(戦略)の整理」の4つです。その中で一番パワフルなのは「SUPPORTS(支援)の整理」です。

自分を支えてくれる人、協力してくれる人、情報を与えてくれる人、モデルになる人・・・・・・・・・・。

思い当たった相手の人に自分の思いを素直に伝えてください。

意外ですが、「“特段 親しくない人”がキーマンだった」ということの方が多いです

 

【第3ステップ】最後は、「一休和尚の言葉を 壁を乗り越える力に変える」です。

『 この道を行けば、どうなるものか

   危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし

    踏み出せば、その一足が道となり

     その一足が道となる 迷わず行けよ   

行けば分かるさ 』                       

「成功も失敗もできる人生を楽しむ」 という教えです) 

以上です。 「3つのステップ」、けっこう使えますよ!

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Kimo

 

  迷わず行けよ  行けば分かるさ !

2011年10 月28日

NO.84-3(NO.84-1関連その2)「自力」VS「他力」の(後編)

今回、(84-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、「官愚の国」(高橋 洋一 著)です。

 

高橋氏は「○愚」について次のように述べています。

「無知な民衆による政治」には、「政」と「民」はあっても、「官」が抜けている。こと日本においては、「衆愚」ならぬ「官愚」なのではないか。

 

パチパチパチ(笑)。



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                                                          「官愚の国」(高橋 洋一 著)

 ☑日本の政治には、いつも「衆愚」の批判がついて回ってきた。しかし、国民と政治家だけに責めを負わせるような、不完全な考え方には与(くみ)することができない。「無知な民衆による政治」には、「政」と「民」はあっても、「官」が抜けている。しかも、「官」は代議制民主政治の行政府にあって、選挙の洗礼を受けていない。「お勉強秀才」用の試験に合格しただけだ。そのうえ、意味のない政策と再就職先の確保、および特定業者との癒着を続けてきた。その「官」が実質的に政治を動かしている。こと日本においては、「衆愚」ならぬ「官愚」なのではないか。

 

☑官僚組織にトップを据えるのは、どこの国にもある当たり前の制度だが、しかし複数の省庁にわたってトップのすべてを公務員出身者が占めることはない。アメリカは、長官(日本の大臣に当たる)から局長クラスまでの約3000人が大統領の任命による政治任用であるし、イギリスでは大臣が2人まで「特別顧問」を政治任用する。よく知られるように、アメリカは政権交代に伴って、政治任用ポストの3000人もすべて異動する。だが日本の場合は100%、「下から上がってきた役人」がトップの座に就き、政治任用がない。試験に合格した官僚がポストを得るという意味では、日本は「資格任用制」なのである。

 

☑「公務員制度改革をしたところで、せいぜい1兆円くらいの削減にしかならないから、財政再建にはほど遠い」と反論する人もいる。1兆円でもいいではないか。日本の国家公務員の人件費は年間5兆円だから、2割カットすれば1兆円だ。1兆円という財源が「財政再建にはほど遠い」数字であることは承知している。だが、やはりこれは納得感の問題なのである。国民は、地元の役所の地方公務員から高級官僚まで、役人の給料が自分より高いことを知っている。そのうえ天下りでたっぷりお金をもらうことも知っている。地方公務員の人件費を合算すると約30兆円だ。私の認識では、その2割、すなわち6兆円くらいカットするべきではないか。そうしなければ国民は納得しないのではないか。

 

☑よく「政治家は官僚をうまく使いこなしてこそ政治家だ」と言われるが、現実面では「使いこなす」のは難しい。官僚が気にくわなければ替える以外に方法はない。政治家は官僚を吟味し、選ぶ立場にある。だから「政治家は官僚を選べ」と言うのが正しい。もっとも官僚側は「私たちは一労働者でございます」と「身分保障」を持ち出すだろう。しかし民間企業を見れば、一定以上の役職者なら「私も一労働者です」などとは口が裂けても言えなくなる。霞が関だけが都合のいい「身分保障」を振りかざすのは理不尽だ。少なくとも局長級以上の官僚には、政治主導によって人事が差配されるリスクを負わせるべきだ、と私は考える。「労働者でいたいのなら、次官はおろか局長にならないほうがよろしい」とアナウンスできる制度改革が求められる。

2011年10 月26日

NO.84-2(NO.84-1関連その1)「自力」VS「他力」の(後編)

今回は、「84-1(メインコラム)の関連その1」として、ご紹介するのは、「福島原発メルトダウン」(広瀬 隆 著)です。

 

一番怖いことは、一時のムードに流されて思考停止状態に陥ることです。

 

脳が想定に汚染されると、知らず知らずのうちに思考停止状態に陥ります。



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                                                        「福島原発メルトダウン」(広瀬 隆 著)

 

■なぜ東京電力はもっと早く電源復旧を考えなかったのか? どうして事故の収束に手間取る羽目になったのか? と思われるかもしれません。その答は簡単です。東京電力は「原発のプロ」ではないからです。私はパソコンで原稿を書いたりグラフを作成したり、割と自在にこの電子機器をつかいこなしています。しかし、故障したパソコンを私は自分では直せません。メーカーに修理を頼むほかありません。東京電力と原発の関係もこれと同じです。テレビに出てきた原子力関係の専門家と称する学者たちも同じで、実際の原子炉ごとに異なる細部の設計については、素人にすぎません。

 

■福島第一原発をつくったのは、アメリカの原子炉メーカー大手であるゼネラル・エレクトリック(GE)社です。一号機と二号機はGEが設計し、GEの言う通りに日本の東芝が下請けとして工事に参加したのです。三号機、四号機になって、ようやく東芝や日立が主体でつくりましたが、事実上はGEが全体を指導していました。五号機で初めて東芝が独立して設計を担当。しかし六号機は110万キロワットと大型になったので、GEが再び設計し、東芝が建設しています。つまり福島第一原発の原子炉は、ほとんどがGE製ということです。しかし、福島第一原発が危機に瀕しても東京電力はメーカーからの支援の申し入れがあったのに、なぜかそれを断ったという話も報じられています。私は、東京電力(あるいは政府)がGEの助け舟を断るなら、GEに代わって東芝や日立の原発の技術者をもっと早く結集しなければいけないと、歯がゆい気持で事故経過を見ていました。

 

■なぜ、「原発が電力の三分の一を占めて、原発がないと停電する」かのような誤解を招いてきたかといえば、笑い話のような本当の話ですが、わが国は、大量の発電能力を持った天然ガス火力発電所を抱えながら、その稼働率を5~6割に意図的におさえてきたからです。天然ガス火力とは、最もクリーンで、世界的にも先進国で現在の主力発電の設備なのですよ。ガスではなく、石油火力もあります。こちらは驚いたことに、1~2割の稼働率なのです。原発がないと停電する、と考えていることがそもそもナンセンスです。加えて、夏場に向けての電力不足を煽る言辞が世間に流布していますが、これもまったくエネルギーと発電技術の現状を知らないド素人集団によるデマです。

 

■そもそも、真夏の日中に起こる、ほんの一時的な大量のピーク電力需要をまかなうことを目的として、原発の建設を進めたり、その運転を続けたりすること自体が、不条理きわまりない話です。ピーク時の電気代を高くするように時間別の電気料金を設定すれば、企業はコストに目ざといので電力の消費量さえ簡単に下げることができるのです。また、すぐれた発電法はほかにいくらでもあります。そのために必要なのは、電力会社が独占してきた電力の完全自由化と、送電線の分離であると、日本全体が声をあげるべき時期です。

2011年10 月24日

NO.84-1(メインコラム)「自力」VS「他力」の(後編)

今回のテーマは、『「自力」VS「他力」の(後編)』です。

法然800回忌、親鸞750回忌の今年(2011年)の8月末、スケジュールの遣り繰りがつき京都の知恩院を訪ねました。

地下鉄「東山駅」で下車して歩くこと10分、知恩院の三門が見えてきます。

三門をくぐり、急勾配の石段を登ると息が切れるころに、巨大な建築物が見えてきます。

その巨大な建築物が元祖法然上人の御影(みえい)をまつる「御影堂(みえいどう)」で、本日の法話が行われる場所です。

お堂の中は、風が吹き抜けるおり外の猛暑がウソのような涼しさを感じます。

定刻の午前10:20若いお坊さんたちが読経する中、年配のお坊さんが中央に出てこられ、いよいよ本日の法話(「私の法然上人」)の始まりです。

概ね次のことをお話くださいました。

アインシュタインは「宇宙の果(はて)はまだ分からないが、人間の愚かさに果(はて)は無い」と言いましたが、アインシュタインは法然上人と同じことを言ったのです。

法然上人は長い修行の末、自分の愚かさを知り、すべての関係のなかに自分があることに気付いていく。そして最後に法然上人は行きついたのです、「他力なくして人は救われない」と。

東北の大震災で被災された多くのひとたち、リストラされ自殺する多くの人たち、こんな時代だからこそ、私たちは他力の教えが必要なのではないでしょうか。  以上

 

さて、テーマ:「自力」VS「他力」 の ヒントを求め長い旅を続けてきた私、

ここ知恩院で“愚かさ”という言葉に辿り着きました。

では人はなぜ“愚かな”ことを繰り返すのか?

危機管理に「人が陥る最大の過ちは、想定を決めると想定外を無視すること」という格言があります。

 

■御巣鷹山に日航機123便が墜落したとき、日航とボーイング社側は、「ボーイング747の頑丈な後部圧力隔壁が吹き飛ぶとは、想定外の出来事であった」と弁明しました。

■10メートルの高さの堤防を超える津波が襲ったとき、国や県側は、「想定外の高さの津波がきた」と弁明しました。

■震度9の地震で通常電源を失い、津波で「地下に設置された防水設備のない2機の自家発電装置」がその機能を失ったとき、東京電力側は、「想定外の地震と津波がきた」と弁明しました。        

何度痛い目に合っても学ぶことのない私たち。人の“愚かさ”故なのでしょうか?

官僚、政治家、御用学者、マスコミ、準国営企業の5者に加え国民1人ひとりが謙虚に己の“愚かさ”を知り、(お坊さんの言うとおり)こんな時代だからこそ、私たちは他力の教えが必要なのかもしれません。

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                                                  Kimo

      人間の“愚かさ”に果(はて)は無い! 

2011年10 月21日

NO.83-3(NO.83-1関連その2)就活に見る”大手企業志向”

今回、(83-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、『 「新しい働き方」ができる人の時代 』(セス・ゴーディン 著)

著者は言います。

現在、大きな価値をもっているのは、知識にもとづいて優れた判断ができる人です。」と。

 

私は思います。

優れた判断は、厚みと拡がりある知識を持った人にしかできません。



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             『「新しい働き方」ができる人の時代』(セス・ゴーディン 著)

 

■世界で急速に広がりつつある「新しい働き手の条件」は、次のようなものです。

・目立った存在になる

・利他心をもつ

・創造的になる

・判断したことに責任をもつ

・人やアイデアを結びつける

これらの資質は特別な才能ではなく、覚悟さえもてば、誰でも手に入れられる力です。「それは私の仕事じゃないから」というような他人任せの態度では、こういった資質は身につきません。

 

現在、大きな価値をもっているのは、知識にもとづいて優れた判断ができる人です。専門知識を活かしてさまざまなことの意味を見極められる人や、細やかな洞察力を発揮できる人も貴重な存在です。知識だけが欲しいなら、わざわざ社員として雇うより、ネットで専門家を探したほうが安上がりですし、ダイレクトメールを出したいときも、ネットで業者に頼んだほうが速くて経済的なのは当然です。

 

■市場がネットワークでつながり、競争が激化している現在、「そこそこ」のスキルの人はどこにでもあふれています。「特殊」能力は、生まれ持った才能ではなく、自分がやりたいことをやるという選択をすることで手に入るものです。もちろん、やりたいことである以上に、人に「与えたい」ものであることが大切です。自分が独自の能力だと思っているものが相手から見て「特殊」でないなら、それは「独自の能力」ではないのです。ではその場合どうするか。

①組織のかなめになれるような別の能力を身につける

②独自の能力だと思っているものを徹底的に磨く

ここまではっきりいわれたのは、はじめてかもしれませんが、いずれにせよ、このどちらかを今、選ばなければなりません。

 

■私たちはずいぶん長い間、個性と人間性を抑圧してきました。多くの分野で、そのようなシステムを構築することに努めてきましたが、果たしてそれでみんなが幸せになれるのでしょうか。このシステムから抜け出すカギは、「一人のユニークな人間として扱われたい」という人の本能に忠実になることです。唯一、ブレーキをかけているのは「心理的抵抗」です。爬虫類脳は、「そんなことできっこない、お前はそんな器じゃないし、笑われるだけだ」と自分を脅しますが、その抵抗を乗り越え、地図のない場所に正しい道を描いていける人だけが、組織や社会のかなめとして成功していくことができるのです。