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2012年7 月30日

NO.117-1(メインコラム)世襲システムを考える

今週のテーマは「世襲システムを考える」です。

政治屋と農民と芸能人はいずれも苗字の変わらない職業と言われています。

政治屋に目を向けると、河野、羽田、田中、鳩山、福田、石原、安倍、小渕、中曽根などなど

30年前とメンバーの苗字が変わっていません。

 

日本国憲法第44条において、

「両議院の議員及びその選挙人の資格は、法律でこれを定める。但し、人種、信条、性別、社会的身分、門地、教育、財産又は収入によって差別してはならない。」と定められています。

 

門地を辞書で調べると「家柄、門閥」と記載されています。

2世・3世議員は憲法違反では?と解釈する憲法学者もいますが、既得権益を自ら手放す政治屋はいません。

 

さて、私は世20年程前から、世襲を組織論の研究対象の1つとして動向を注視してきた巨大組織が3つあります。

その3つの組織とは、

国家では北朝鮮

宗教団の創価学会

企業のトヨタ自動車

です。

 

北朝鮮は既に金正恩氏が国を世襲しました。

トヨタ自動車も大方の予想通り豊田章男氏が企業を世襲しました。

創価学会も池田大作氏は世襲を否定しているものの、世襲人事の可能性は残されています。

 

そういえばトヨタ自動車の奥田元社長も「豊田家の人間だからといって優遇することはない」と20年ほど前は世襲をやんわりと否定していました。

 

一概に世襲が問題だとは言い切れません。

ただしトップを世襲させる際に大切なポイントがあります。

それはトップを2世または3世に託すことを選択した組織に、

『内部牽制力が組織内に担保されおり、もし事業運営に重大な問題が生じた場合、トップの人事も含め軌道修正を速やかに図れるか?』 という点です。

 

大王製紙やかつての西武鉄道は内部牽制力が無く、2世の暴走を社内で止めることが出来ませんでした。

現在私たちの目の前に、北朝鮮、トヨタ、創価学会と組織論上、貴重な研究素材があります。

当分目が離せません。

2012年7 月27日

NO.116-3(NO.116-1関連その2)努めなければならないこと

今回、(116-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、「父親再生」(信田 さよ子 著)です。

 

「ほめる」ことはカンセラーの重要なスキルの一つでもあります。

 

「父親再生」(信田 さよ子 著)

 

☑私がまだ30代のころ、自分の子供に問題が起きているのに、なぜ父親たちがカウンセリングにやってこないのかということは大きな謎だった。じっくり考えてみた。彼らがカウンセリングに来ることを拒否するのは、妻に対する抵抗感が理由のひとつだろう。カウンセリングに行ったり専門書を読んだりした妻が、夫に協力を求める際にその内容を引き合いに出せば、知識量の差があらわになる。この差が彼らにとっては耐え難く屈辱なのだ。知識をひけらかされて、おまけに「あなたは仕事ばっかりだった」などと責められれば、この生意気な妻を圧倒して自分の正しさをわからせようとするだろう。夫である自分を差し置いて、妻がカウンセラーの言うことを信じていることへの屈辱感もあるだろう。

 

☑妻たちがいくつかのハードルを超えることで、夫たちはやっとカウンセリングの場に登場する。彼らと最初に会うとき、私たちがまず心がけるのは、彼らを「ほめる」ことである。「お父様でカウンセリングにいらっしゃる方は少ないんですよ」「奥様と二人で協力できるといいですね」。このような対応をされると、ほぼ全員が心からうれしそうな顔を見せる。あのうれしそうな顔を見ると、彼らが何より渇望しているのは、ほめられ、賞賛され、肯定的に評価されることだったということがはっきりと理解できる。彼らのこのような変化を目のあたりにすると、人間関係における最も基本的は「話す」「聞く」という関係性がどれほど貧困化しているかを逆に照射される思いがする。

 

☑多くの父親にとって、息子が「ふつう」の人生コースから外れてしまったことを認めるのは、たいそう困難であるようだ。父親はなぜ息子の現実を見るのが怖いのだろう。彼らの恐怖はどこから湧いてくるのだろうか。おそらくそれは、彼らが息子を自分の分身と思っているからだろう。同じ男性として自分と血を分かつ息子だからこそ、息子への分身意識は、母から娘に対するべったりとした密着とは異なり、多様な表現の形をとる。疎遠でぶっきらぼうな態度になったり、反対に、息子への献身的行為に結びついたりする。また、自分と同じレベルの成績を収めることのできない息子への激しい折檻になることもある。

 

☑男だから、父親だからといったあるべき姿にとらわれることなく、妻や息子から愛される努力をするだけで十分である。自ら権威や沽券にこだわってそれにしがみつこうとすることは、逆効果になるのだ。どのような父であれば妻や息子から「まあまあ合格点」と思われるのか。考えてみれば、妻や息子はそれ以上のことを彼らに望んでなどいないのだ。不況下では、経済的支柱であるだけで十分だと考えることもあるだろうが、妻や息子の存在を脅かしたり権力で抑えつけたりすることなく、時にはケアしてくれる父親であるだけで合格点なのだ。だが、それは非常に困難な課題なのだろう。なぜならそのような父親はあまりに少ないからである。

2012年7 月25日

NO.116-2(NO.116-1関連その1)努めなければならないこと

今回は、「116-1(メインコラム)の関連その1」として、ご紹介するのは、「ほめ言葉ハンドブック(家族・プライベート編)」(本間正人/祐川京子 著)です。

 

いっしょに試してみませんか。

 

「ほめ言葉ハンドブック(家族・プライベート編)」(本間正人/祐川京子 著)

 

☑大切な家族が、いまよりもっと幸せになるために、できることはなんだろう・・・・。それは、家族に言葉をかけることです。そしてもっと効果的なのが、「家族をほめる」ということなのです。

 

☑あなたが“ほめ上手”になれば、奥様(ご主人)や子ども、親を“ほめ上手”にする可能性を高め、生きる力をアップすることにもつながってきます。

 

☑家族は、ほめるのもほめられるのも照れくさいので、身内からのほめ言葉は、なかなか素直に受けとめられないことも多いのですが、心にうっすら灯がともるような温かみはきちんと伝わっているはずです。

 

☑毎日ほめ続けていれば、新しい人間関係のリズムをつくっていくキッカケになります。一度ほめてあまりうまくいかなかったからといって、やめてはいけません。

 

【チェック項目】 事実を細かく具体的に、 相手に合わせて、 タイミングよく、 先手をとって、   心を込めて、 おだてず媚びず、 一度であきらめず、 実践し続けていますか?

 

【親をほめるときのフレーズ集】

「お母さん、若々しいね」「教えて」「人づきあいがいいね」「お父さん、慕われているね」「そこは年輪なんだろうね」「ありがとう!助かったわ!」「私には及びもつきませんわ」「そんなことまで知ってるんだ!詳しいね!」「どうしたらいいと思う?」「似合う、きれい」「あのころは大変だったんだろうね」

 

【子どもをほめるときのフレーズ集】

「利発な子だね」「思いやりがあるね」「おもしろいね」「あっ、完食した!」「最後までよくがんばったね」「やるなあ」「お父さんも(お母さんも)うれしいよ」「まいった」「おまえにはもうかなわないよ」「かわいい、似合うね、おしゃまさんね」「かっこいいね」「愛嬌があるね」「一番輝いていたよ」「おまえ流にできてたな」「あらためて感心したよ」「すごく○○」「親孝行だね」「お利口さんだね、お行儀がいいね」

 

【配偶者をほめるときのフレーズ集】

「かわいいね、すてきだね」「○○してくれたんだ、ありがとう」「いい匂いだなあ、うまそうだなあ」「ありがとう」「運転がうまいね」「いいママ(パパ)だね」「君(あなた)のおかげでここまでこれた」「すごいわね」「あなたについていきます」「大好き」

2012年7 月23日

NO.116-1(メインコラム)努めなければならないこと

今週のテーマは「努めなければならないこと」です。

このテーマは、サン=テグジュペリの「人間の大地」の有名な一節から拝借しました。

『私はいつも思い出す。アルゼンチンの上空を飛んだ、私の初飛行の夜のことを。』

努めなければならないのは、自分を完成させることだ。試みなければならないのは、山野のあいだに、ぽつりぽつりと光っているあのともしびたちと心を通じあうことだ。』 と。

 

では、 “自分を完成させるために、努めなければならないこと”って何なのか?

 

それは、「人を誉める(褒める)こと」だと私は考えます。

 

人を誉める(褒める)ことが出来なかった自分に向き合う度、

私は、己の不徳、己のカウンセラーとしての未熟さ、にがっかりします。

なぜ出来ないのか?

 

今回、出来ない自分と向き合いながら 「人を誉める(褒める)こと」の難しさとその改善策について、

考えたいと思います。

 

難しさその1)相手に対する観察眼と好奇心が不可欠。

事実に基づかない、表層的な言葉で誉めても相手の心に刺さりません。

夏目漱石が芥川龍之介の作品「鼻」を誉めた彼宛ての手紙の一節を紹介します。

『大変面白いと思ひます。落着(おちつき)があつて巫山戯(ふざけ)てゐなくつて自然其儘(しぜんそのまま)の可笑味(おかしみ)がおつとりと出てゐる所に上品な趣があります』。

誉めるポイントが具体的で観察眼が鋭いですね。

 

難しさその2)心にかかわる問題。

人は程度の差こそあれ誰でも、相手のよさを認めたくない気持ちを心のどこかで持っています。

相手を誉める(褒める)ことで自分より相手が上に思え、自分が否定される気持ちになるからです。

相手のよさを認めることが出来るのはその人の心に関わる問題なんです。

 

こうした難しさを踏まえたうえで改善を試みなければなりません。

始めの一歩として、「ほめる達人検定」の問題に一緒にチャレンジしてみましょう。

(問題)一般的に短所と見られる以下の言葉を長所に言い換えてみて下さい。

「気が弱い」「空気が読めない」「ケチ」「決断力がない」「わがまま」「でしゃばり」。

 

どうですか? まず身近な相手から始めてみませんか?

2012年7 月20日

NO.115-3(NO.115-1関連その2)ノマドを考える

今回(115-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、「ノマドライフ」(本田 直之 著)です。

 

ノマドとは何か? まずはご覧ください。

 

「ノマドライフ」(本田 直之 著)

 

☑わたしが実践し、本書で述べようとしている「ノマドライフ」は、より生き方の本質にかかわる話です。それは、ノマドワークといった単なるテクニックや新しい働き方にとどまらず、仕事や住む場所、生活、趣味などを含めたライフスタイル全般の話と言っていいでしょう。ジャック・アタリは、2010年に邦訳が出版された『いま、目の前で起きていることの意味について』(早川書房)で、こうも書いています。「いまでは、生まれた国以外の国で暮らす人々の数は1億5000万人にのぼる。通信手段の進歩と自由の拡大から考えて、30年後には、母国以外の国で暮らす人々は少なくとも15億人になっているだろう。それが巨大な変化を引き起こすことは間違いない」。仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2か所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエィティビティや効率性、思考の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル。これがわたしにとっての「ノマドライフ」です。

 

☑ノマドライフに移行するには、ノマド的に働けるよう、自分の仕事を組み立てておく必要があります。このとき大前提で肝に銘じておいていただきたいのは、会社をすぐに辞めてはいけないということ。必要最小限、継続的に入ってくるお金のことを「ベーシックインカム」と名づけます。このベーシックインカムを確保しつつ、ほかの仕事の可能性を模索していきましょう。「会社員だからノマドライフはできない」ではなく、「会社員だからこそ、ノマドライフの準備が安心してできる」と気持ちを切り替えるといいでしょう。ベーシックインカムは、最初は会社からの給与ですが、やがていくつか試したデュアルワーク候補の仕事のなかから、定期的に収入が望める仕事が育っていきます。それがいずれ、新たなベーシックインカムとなるでしょう。そうなれば、会社を辞めるという選択肢が出てきます。望ましいのは、1つの仕事にこだわらず、種をいろいろ蒔いておくことです。長期的な視点で複数のビジネスをやってみれば、そのうちどれかが育ってきたりします。

 

☑「これ以上のことは、もうどう調べたところでわからない」。こうした臨界点が来たら、思い切ってジャンプするしかありません。そのためのリスクヘッジは当然ながら含まれているわけですが、「絶対に安全で快適なノマドライフを保障してくれる人」などいないのです。なぜなら、あなた自身の人生なのですから。不安は、受け入れましょう。その上で、不安に支配されないために行動することです。好きなもの、あるいは逆にやらないことを明確化し、自分のライフスタイルを明らかにしていくことで、不安が課題に変わり、やるべきことが見えてきます。一番いけないのは、不安だからといって何もしないこと。何も調べず、何も考えず、何も行動に移さず、ただ不安を募らせて足踏みしていたら、毎日が無為に過ぎていきます。その意味では本書を、不安による思考停止の予防薬として役立てていただいてもいいでしょう。