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2012年10 月28日

NO.128-1(メインコラム)誰にも止められない

今週のテーマは「誰も止められない」です。

いま『超「入門」失敗の本質』という本が売れています。

20年以上前、この本の原本に当たる『失敗の本質』を読んだ時、著者の鋭い洞察力によって引き込まれるように最後まで一気に読み終えたことを覚えています。

 

ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、インパール作戦、レイテ沖海戦、沖縄戦と続く第二次世界大戦前後、当時の当事者(軍部、政治家、昭和天皇)間のパワーバランスの上で各々の保身とプライドとが交錯し、誰の目にも敗戦が明らかな状況の中においてこの戦いを「誰も止める」ことができなかったのです。

新型爆弾(原爆)の1発目が落とされても目が覚めず、2発目の投下されても目が覚めず、 当時の当事者は「本土決戦の準備」を進めていたのです。

 

では「どうやって止めたか?」

 

それは、ジョセフ・C・グルー(開戦時の駐日大使)らの尽力により作られたシナリオ、

① 連合国側が天皇制の廃止を要求するような厳しい条件を放棄する。

② 天皇の終戦の詔勅により、「承詔必謹」の名のもとに戦争を終結させる。

によって日本は上げた手を降ろす環境をアメリカに整えてもらい、終結出来たのです。

つまり「止めてもらった」のです。

 

さてその終戦から72年経った今、 私たちの国 日本は、また再び「誰も止められない」危険な方向へ歩み始めています。

ご承知のとおり、 2012年度予算は、

税収など収入46兆円 + 新規国債発行額44兆円 = 歳出90兆円。

こうした信じられない予算の編成が何年も続き、この国の借金の総額は1000兆円を超えました。

 

国のためではなく自分の選挙のため 少しでも多くの金をばらまきたい政治家たち

国のためではなく自分の出世(省の利益)のため 少しでも多くの予算を獲得したい官僚たち

子孫のためではなく己の利益ため 票と引き換えに「少しでも多くのばらまき」を要求する」国民

 

政治家も官僚も国民も誰も借金創出マシーンのスイッチを止めようとしません。

 

『失敗の本質』の中に、次の一文があります。

「大東亜戦争中一貫して日本軍は学習を怠った組織であった。」と。

私がいた1980年代90年代のトヨタ自動車には、組織に「真実への徹底したこだわり」と「事実から学ぼうとする姿勢」が存在していました。

アナタが所属する組織はどうでしょうか?

「いつか来た道」にならないために、国も会社も個人も今 考える時に来ていると思います。

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