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2013年6 月30日

NO.153-1(メインコラム)20世紀少年

今週のテーマは「20世紀少年」です。

 

先日5月11日、12日の両日、私は友人と共に長崎港から南西の海上約17.5キロメートルの位置にある無人島「端島(はしま)」に船で向かいました。

この無人島「端島」は、その形状から軍艦島と呼ばれており、2009年から観光客が上陸して見学できるようになりました。

面積わずか63,000㎡この無人島は、 かつて海底炭坑島(1974年に閉山 以後無人島に)として日本の近代化を支え続け、その最盛期には炭坑員とその家族達が 5000もがこの島で暮らしていました。

 

私は、この無人島に、いつの日か、今回同伴した友人と2人で訪れてみたいと思っていました。

その友人は、1956年にこの端島(はしま)で生まれ、その後小学校5年生までの11年間、島の住人でした。

 

その彼が、

島を離れて45年振りに、廃墟となった生まれ故郷に足を踏み入れた時、

「彼は何を思うのか? その彼の思いに自分も触れてみたい」と思っていました。

 

 

また私自身も、

この島の今の姿を自分の目で確かめた時、

「自分の中にどんな感情が生まれてくるのか? その自分の感覚に触れてみたい」と思っていました。

 

 

長崎港を出港して40分、いよいよその島が近づいてきました。

その日は天気にも恵まれ、船長が「島の上陸が可能である」ことを艦内放送で伝えました。

接岸。上陸。何故か心臓がドキドキします。

 

 

島を探索しながら、ポイントごとで友人は私に 「当時、ここは海水のプールだった」などと 説明してくれました。 

が、

彼は、

最後まで、自分の気持ちを口に出すことなく廃墟の姿を見つめていました。

50年前の“かくれんぼ”のシーンが脳裏に浮かんで、

「僕はここにいるよ。皆はどこに隠れているの?」と心の中で叫んでいたのか・・・。

それとも、自分の感情を表す適切な言葉がみつからなかったのか・・・。

 

私は、

コンクリートが剥げ落ち錆びた鉄骨がむき出しになった建物、

全ての窓ガラスが跡形もなく破壊された建物の壁面、

倒壊した堤防の跡、

廃墟の姿を目の前にして、

「やっぱり諸行は無常なんだ。」と観念しかけた時、

遠くの方から 「では急いで船に戻ってください」と乗船を促すガイドの声に、

ハッと我に返りました。

2013年6 月21日

NO.152-1(メインコラム)水戸の車中で

今週のテーマは「水戸の車中で」です。

 

以下、先日JR水戸駅前で拾ったタクシーの車中で、運転手と交わした会話を再現します。

 

私)運転手さんは、この仕事(タクシーの運転手)、長いんですか?

 

運転手)いや 去年まで地元の会社でサラリーマンをしていましたが、定年しまして。

 

私)定年してから 二種免許を取ったんですか?

 

運転手)いや 定年の5年前に 定年後を見越して取得しておきました。

 

私)タクシーの運転手をやってみたかったんですか?

 

運転手)いや、水戸辺りで 60歳過ぎの仕事 と言ったらハローワークに行ったって 「タクシーの運転手やるか」、「道路工事現場で旗振りやるか」しか紹介がないんです。

私の知り合いの女性も ハローワークで「旗振りの仕事」を紹介されて、 「屋外なんでトイレが無い現場もありますが 最悪の場合 屋外で用を足せますか?」と 担当者に聞かれたもんだから、「頑張ります」って始めてみたものの、1ヶ月も持ちませんでした。

トイレではなく、真夏の炎天下で一日中立ちっぱなしの仕事に耐えられなかったんです。

 

 

私)タクシーの運転手の仕事、やる前とやってみてからで  「こんなハズでは」って当てが違ったことありますか?

 

運転手)もっと気楽にやれるかと思っていましたが それなりにストレスあります。

酒を飲んだ客に絡まれたり、気の短い客に怒鳴られたり・・・・・。

でもそれも慣れました。お金を払う方が強いんですから、なんでもハイハイって答えるようにしてます。

 

 

私は、水戸の車中で、第二の人生の備えに関して、3つの事を学びました。

①(情報収集)定年前から 60歳以降の労働市場に関する情報収集を積極的に行った。

②(計画性)60歳になる5年前に将来を見据えて資格を取得し定年後に備えた。

③(修正力)イメージが違った部分に対して 己の視点さえ修正出来れば壁を乗り越えられる。

 

 

ブログ後記

『3つの事を学びました。』と最後にまとめてみたものの、プロトタイプな表現に我ながら苦笑。

運転手さんは、自分が経験した事を自分の言葉で(茨木弁で一言ひとこと丁寧に) 私に話してくれました。

2013年6 月 9日

NO.151-1(メインコラム)世界を変える方法

今週のテーマは先週のテーマ「世界を変える方法」です。

 

世界を変えるには、

①「アナタのユニークなアイデア」や「アナタの熱い思い」を多くの人々に提示し、 

②多くの人々の心を揺さぶり、多くの人々に新たな行動を起こさせる、必要があります。

 

①ではまずどうやって、これこそが「アナタのユニークなアイデア」あるいは「アナタの熱い思い」だ!!と言えるモノを見つけるのか?

心配無用です。 

既に 古今東西の賢人たちが異口同音に そのメソッドを公開しています。それは、

『自分の専門分野以外のさまざまな分野(歴史、文学、心理学、音楽、自然科学・・・)にまで好奇心を働かせて自分の中に取り込んでいく、そうすることでこれまで専門分野の中では見つからなかった解が、見つかる。これまで誰も気が付かなかった新たな“つながり”“新結合”が!』

どうです 第一関門突破は このメソッドを使うしかないでしょう!

 

②では次にどうやって、「アナタのユニークなアイデア」や「アナタの熱い思い」で多くの人々のハートを鷲掴みにし、多くの人々に新たな行動を起こさせるのか?

これも心配無用です。 

古今東西のプレゼンテーション或いはスピーチの達人たちが手本を残してくれています。

『ポイントは 2つです。 1つ目は、主役はアナタではなく 主役はアナタのプレゼンテーション或いはスピーチを聞いている聴衆だと言うこと。聴衆が自分のことをヒーローだと思えれば、ヒーロー達は自ら行動を起こします。2つ目は、ストーリーにエトス(倫理的)、パトス(情緒的)、ロゴス(論理的)の3要素をバランスよく組み込むことです。』

 

ではここでスピーチの先生に登場してもらいます。キング牧師です。

1963年の有名なスピーチ 「I have a dream」と、

暗殺される前日(1968年4月3日)の死を予感したスピーチ」です。

2本ともPCのスピーカーをONにして聞いて下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=IWTKZLKWYHE

http://www.youtube.com/watch?v=X1TJvcZFTc4

どうでしたか? 

この時 スピーカー(キング牧師)の考えに共鳴した小さなうねりが さざ波のように広がり、多くのヒーローたちが行動を起こし始めました。 その行動の波が やがて世界を変える大きなうねりへと変わっていきます。

1968年のキング牧師生前最後のスピーチから41年後の、2009年、 アメリカ合衆国建国史上初めてアフリカ系出身のオバマ大統領が誕生しました。

そう 世界は変えられるのです。その方程式は、

世界を変える=「アナタのユニークなアイデア」 × 「アナタのプレゼンテーション(スピーチ)」  です。

2013年6 月 1日

NO.150-1(メインコラム)〇〇ノート

今週のテーマは「〇〇ノート」です。

 

先日 随分前に読んだ本のことを何かの拍子に フッと 思い出しました。

その本のタイトルは忘れましたが、田中角栄氏の秘書だった早坂茂三氏の著書で、 次のように書かれていました。

「今度 総理大臣になった 中曽根康弘氏は 初入閣を果たした若手の当時から『将来自分が総理大臣になったら、その時、自分は“何を”するかその構想を書き溜め始めて、彼が総理大臣に就任した時、その書き溜めた量は、大学ノートにギッシリ6冊分の量に達していた。これがいわゆる中曽根ノートである。』 と。

 

この中曽根康弘氏の総理在任期間は1806日にも及びました。

 

中曽根氏以後 在任期間の短い総理大臣(期間は最短69日から最長932日)10人を経て、

11人目となる小泉純一郎氏の在任期間は中曽根氏を上回る1980日に達しました。

この小泉氏の在任期間。戦後の総理大臣としては、佐藤栄作氏の2798日、吉田茂氏の通算2616日に次ぐ3番目の長期政権でした。

これだけの長期政権を維持できたのは、リーダーとしての技量に加え運にも恵まれていたのでしょうが、

私が思うに、

「小泉氏は、中曽根氏と同様、『もし自分が将来 総理大臣になったら、その時、自分は“何を”するか』 その構想を長い間 温め続け、来(きた)るべき日に備えてきた人なのだろう」 と。

 

小泉氏以後 再び在任期間の短い総理大臣( 安倍366日、福田365日、麻生358日、鳩山266日、菅452日、野田482日 )が6人続きました。

 

私が思うに、

「小泉氏以降の6名は、『もし自分が将来 総理大臣になったら、その時、自分は“何を”するか』その構想がないまま総理大臣になってしまった人なのだろう」 と。

 

さて今回 再登板となった安倍氏、

もし自分が将来もう一度 総理大臣になれたら、その時こそ、自分は“何を”するか』その構想を、5年4か月の浪人期間中に捲土重来を期して書き溜め、安倍ノートを完成させての再登板ならば、今回の政権は長期政権の可能性があります。

 

以上のお話しは、政治家にだけ当てはまる事ではありません。

自分が会社を退職し自律(自立)した時、 その時、自分は“何を”するか

その構想がないまま退職した人と、

その構想をずっと温め続けて 来(きた)る日に備えてきた人と、 

私が思うに、

その後の長い人生において大きな差が出ます。

まずはノートの表紙に「〇〇ノート」と、ご自身のタイトルを付けて、持ち歩いてみませんか?