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2014年4 月30日

NO.177-1(メインコラム)名著に学ぶSTAP騒動の本質

今週のテーマは「名著に学ぶSTAP騒動の本質」です。 

 

1つ目の名著は、ドストエフスキーの名作「罪と罰」です。

この作品から紐解くのは、小保方さんの思考回路についてです。

「罪と罰」に登場する主人公、頭脳明晰ではあるが貧しい元大学生ラスコーリニコフ。

彼は独自の自己浄化理論により金貸しの強欲狡猾な老婆を殺害します。

彼の自己浄化理論の根本は、

一つの微細な罪悪は百の善行に償われる

選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためなら、社会道徳を踏み外す権利を持つ

と言うものです。

 

さて、“もし”小保方さんが、

『STAP細胞を作製することが、「百の善行」或いは「新たな世の中の成長」であると信じ、その作製を認めさせるためなら、その過程で社会道徳を踏み外したとしても許される。』

という自己浄化理論の信者で、この理論により不正行為を正当化していたとしたら・・・・、

この騒動の本質の一端は、ドストエフスキーが捉えたテーマと合致します。

 

 

さて、2つ目の名著は、ジェームズ・C・コリンズの「ビジュナリーカンパニー③ 衰退の五段階」です。

 

この作品から紐解くのは理研という組織の内部力学です。

コリンズは組織が衰退するプロセスを次の5段階で示しています。

第一段階:成功から生まれる放漫

第二段階:規律なき拡大路線

第三段階:リスクと問題の容認

第四段階:一発逆転の追求

第五段階:屈服と凡庸な企業への転落か消滅

 

組織衰退の分岐点は、第三段階です。

拡大路線を突き進んできた第二段階を経て 更に第三段階まで進んでしまった組織は、

『指導者は悪いデータを小さくみせ、良いデータを強調し、曖昧なデータは良く解釈する。

事実に基づいた議論が低調になる。

その結果大きすぎるリスクを取って組織を危険にさらすか、

リスクをとったときの結果を考えずに行動するようになる。』

と。コリンズは警告します。

ここで1つの仮設を設定してみます。

【仮説】

『理研は、第二段階から第三段階の進む段階にあった。その理研が、更なる利権拡大を狙って次に記す【国の基本政策】に沿ったシナリオを急ごしらえして飛びついた』 としたら・・・・・、

今回の問題の本質のもう一端は、コリンズが捉えたテーマと合致します。

そして理研は今後、次の第四段階「一発逆転の追求」に進む可能性があります。

【国の基本政策】

①「再生医療」を国の成長戦略と位置付ける

②国の成長戦略の一環として「女性の活躍を推進する」

③研究成果を加速させるため「特定国立研究開発法人」を設置して重点投資を実施する

 

さて、 もし、今回のSTAP騒動が、

「個人の自己浄化理論」と「事実に基づいた議論が低調となった組織」が

融合した時のリスクに気付かぬまま、策に走った結果、

引き起こされた騒動だとしたら・・・・、

私たちの次のテーマは、

『今回の教訓を、自分の組織に、どう活かすか?』 だと思います。

2014年4 月 5日

NO.176-1(メインコラム)もう一度 修学旅行に行きたい!

今回のテーマは「もう一度 修学旅行 に行きたい!」です。

 

今年の2月、東京が大雪だった日の翌朝、私たちは羽田空港に集合しました。

メンバーは、

1972年3月に杉並区立西宮中学を卒業した5名(男性3名、女性2名)で、

集合したのは、

43年振りに修学旅行に出発するためです。

 

修学旅行の行先は、

小学校6年まで高知で暮らしたM君の「自分の生まれ故郷、高知を皆に見せたい」という熱意により、高知に決まりました。

 

それにしても驚いたのはS君です。

S君は、長崎の軍艦島「端島」から小学校6年の時、杉並区に転校。

その後S君は3年間を杉並区西宮中学で私たちと一緒に過ごし、高校になると大分に行ったまま連絡先が不明だったところ、3年前にたまたまネットで検索出来て、実に40年振りの再会を果たしました。

そのS君が、今回奥様を連れ添って、現在の住まい熊本から一晩掛けて車で高知空港に駆けつけてくれました。

 

こうして東京からの5名と、熊本からの2名の計7名が高知空港で合流しました。

 

修学旅行1日目の日程

皆んなで目に焼きつけた、「高知城」から見た南国土佐のパノラマ。

皆んなで童心もどった、昔ながらの特産品、名品、B級グルメ満載の「日曜市」。

皆んなで時間を忘れて拾った、桂浜の美しい「五色石」。

皆んなで思わず唸った、「ひろめ市場」で食べた「カツオのたたき」。

 

修学旅行2日目の日程

仁淀川の仁淀ブルーの美しさに目が釘付けになった

お疲れ気味のO君の目を潤ませた五台山展望台からの絶景。

お喋り好きのHさん、とMさんの会話を止めた「仁淀川の天然ウナギ」 。

 

いよいよ一泊二日の修学旅行が終わろうとした時、

小学校卒業時に岐阜県の高山から杉並区立西宮中学に転校してきたHさんは、言葉を噛みしめるようにしてこう言いました、

「私、高山の田舎から東京の中学に転校してきたから、田舎者ってバカにされることが怖くて、3年間うつむいて、なじめないまま中学卒業したの。 まさかこんな日が来るなんて、想像もできなかった。」と。

 

熊本から駆けつけて来たS君の奥様は、微笑みながらこう言いました、

「主人は、『オレは中学時代とか高校時代とか昔のことには関心が無い。』って言い続けてきた人なんです。そんな彼が、数年前、皆さんとの再会出来てから、人が変わりました。不思議です。」と。

 

小学校時代まで過ごした生まれ故郷高知を案内してくれたM君は、目を潤ませてこう言いました、

「自分は、中学校時代、嫌われ者だったけど、今回 自分の生まれ故郷に、皆んなで来てくれて、喜んでくれて、今、オレ、幸せです。」と。

そうそう ずっと案内役で気を張っていたM君は、 1日目の夜遅く、皆で行ったカラオケ屋でトイレに行こうと立ち上がろうとした瞬間、お酒と安心感から気を失って ふにゃふにゃと床に崩れ落ちてしまいました。

ありがとうM君、君のおかげです。

 

最後に、

100歳近い人生の大先輩に こんなことを言われたことがあります。

私の質問:人生の目標は、何ですか?

大先輩:「やりたいことは 全部やった。」と死ぬときに言えることかな(笑)

 

なるほど、

私たちは、仲間に恵まれて やりたかったことの1つ、

「もう一回 修学旅行 に行きたい!」

を 皆で達成出来ました。