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2015年5 月31日

NO.199-1(メインコラム)無名

今回のテーマは「無名」です。

 

美術館で心惹かれる絵画や彫刻に出会った時、

本の中で紹介されたメッセージや歌や詩に感動を受けた時、

さて作者は誰かと確認すると、「作者不詳」「作者不明」とか「詠み人知らず」 との記載が。

こんな経験 ありませんか? 

 

私も 先日 渋谷 松濤美術館の「いぬ・犬・イヌ展」に行った時もそうした経験をしました。

特に江戸時代、江戸時代以前の作品の中で

「よくもこれだけ犬の表情を上手く(或いは精緻に)表現できたものだ」をと感心し

作者を確認すると「作者不詳」との表示。

 

頭の中をぐるぐると・・・・・・・・妄想が、

名もない庶民が作ったから 名前が不明なのか

作者に匿名にしなくてはならない理由があったのか

長い歳月の中で誰かの意図により名前を消されたのか

作者は「有名になりたがる人」を横目にニヤニヤしていたのか

 

しかし・・・・・・・・ それにしても、

作者不明にもかかわらず、何十年 何百年と市井の人々の間で語り継がれ 聞き継がれ 

我々の時代まで辿り着いた このエネルギーの凄さよ!!

 

次の文章は、 先日 知合いに教えてもらったものです。

世界中のたくさんの人々の間で 長い間 語り継がれ 聞き継がれ

今も この文章を「自分の手帳に書き留めている」人が沢山いるそうです。

 

「神様の配慮」

大きなことを成し遂げるために、力を与えてほしいと、神様に求めた。

だが、謙虚さを学ぶようにと、弱さを授かった。

 

より偉大なことができるようにと、健康を求めた。

だが、より良きことができるようにと、病弱を与えられた。

 

幸せになりたいと、富を求めた。

だが、賢明であるようにと、貧困を授かった。

 

世の人々の賞賛を得ようと、成功を求めた。

だが、得意にならぬようにと、失敗を与えられた。

 

人生を楽しみたいと、あらゆるものを求めた。

だが、あらゆることを喜べるようにと、質素な生活を与えられた。

 

求めたものは、何一つ与えられなかった。

だが、「人生の意味を味わいたい」「悔いのない生き方をしたい」 という私の願いは、

すべて聞き届けられていた。

 

私は、今、気が付いた。

私の人生は、あらゆる人の中で、もっとも豊かに、祝福されていたのだ。                         

                                         (作者不詳)

2015年5 月10日

NO.198-1(メインコラム)学習(learing)

今回のテーマは「学習(learing)」です。

 

キャリアの分野において、代表的な理論の1つに「社会学習理論」があります。

「社会学習理論」とは、

「人は生涯 学習し続ける存在であり、キャリアは生涯にわたる学習によって形成される」

という考え方で、この理論のキーワードは「学習(learing)」です。

私は、この理論で言うところの「学習(learing)」を、生涯実践した人物として「徳川家康」に

注目し続けてきました。

 

徳川家康(以下「彼」と言う)の人物像を表す代表的な言葉に、

「鳴くまで待とうホトトギス」があります。

この言葉が示すように、彼は「忍耐の人」というイメージが強いのですが、

彼ゆかりの地を訪れ地元の資料を調べてみると、

実は彼、たいへん短気で感情的で神経質な性格であったことが分かります。

特に若いころは、窮地に陥ると一時の感情から「討死する」「切腹する」と言い出し、

部下に諌められたことが行く度かあったようです。

 

しかし彼の凄いところは、自分のこうした性格的な弱さ、短所を自ら認識したうえで、

それを「学習(learing)」を通して克服する努力を生涯続けたところにあります。

そう彼は、「学習する人」だったのです。

 

その証拠に、彼は、自分が「学習する人」であることを一時でも忘れることがないよう、

武田信玄に三方ヶ原で敗戦し、逃げ帰った時の自分の「しがみ顏」の姿(31歳の時の)を 絵師に描かせ、

その絵を「十分な熟慮準備なく一時の感情と慢心で行動した結果の自戒」として

生涯座右から離さなかったのです。

 

彼(以下「アナタ」と言う)の命で行われた「関ヶ原の戦い」勝利後の2つの大プロジェクト、

アナタの本城がある江戸から朝廷の京、豊臣家居城の大阪までの間の軍用道路「東海道の整備」

西方大名に対する守りを固めるため清洲から名古屋への遷都「名古屋城築城+清洲越し」

アナタは、この2大プロジェット終了後に、豊臣家に戦いを仕掛け、豊臣家を殲滅させるつもりだったとは、

僕は後で知ったよ。

 

僕はアナタの意図を身体で感じようと思い立ち、今回のゴールデンウィークを利用して、

東海道の要「桑名宿」と関東の巨鎮と言われた大都市「清洲」に行ってきたよ。

「桑名」と「清洲」の地に立って僕は改めて思ったよ。

アナタは凄いね。

アナタは「中途半端は身を滅ぼす」ということもいつの間にか「学習(learing)」していたんだね。

アナタは凄いね。

アナタは、待っていたのではなくて、熟慮を重ねつつ、着々と準備を進めていたんだね。