NO.223-1(メインコラム)
人生を変える5つ
今回のテーマは「人生を変える5つ」です。
三夜にまたいで書き溜めましたので、3部構成でお話をさせて頂きます。
【第一夜】
イギリスの作家 サミュエル・スマイルズは、著書「自助論」の中で
『人間は習慣の寄せ木細工 (Humans are custom-made parquets)である』
と述べています。
私はいろんな場で「この習慣の棚卸」を薦めています。
なぜなら「自分の習慣を変える」ことが「自分の人生を変える」1番有効な方法だからです。
自分の心身に同化してしまっている習慣を強制変更させる方法は5つあります。
①お金の使い方を変える
②時間の使い方を変える
③付き合う人を変える又は付き合っている人との付き合い方を変える
④住む場所を変える
⑤仕事を変える
因みに明治の文豪:夏目漱石は、49年の生涯で30回以上、住む場所を変えています。
熊本の教師時代の4年間で6回、ロンドンの留学時代の2年間で5回、住むところを変えています。
そして39歳の時、念願が叶い英文学者から作家に転身しました。
さきほど
「自分の人生を変える」1番有効な方法は、「自分の習慣を変える」こと、と申し上げましたが、
正しくは、
「人生を変えたい」の「たい(願い)」を実現させる1番有効な方法が、「習慣を変える」こと、です。
私は漱石の「たい(願い)」に触れたくて、熊本とロンドンに現存している
漱石のかつての住居を訪ねたことがあります。
つまり、
「たい(願い)」を思い続ける
⇒「たい(願い)」が強化される⇒「たい(願い)」が実現する
ではなく、
「たい(願い)」⇒強制変更により習慣を変える
⇒「たい(願い)」が強化される⇒「たい(願い)」が実現する
なのです。
ここまで書いて数日間 別の事をしていたら、
先日、日経新聞のインタビュー記事が目に留まりました。
【第二夜】
インタビューを受けたのは、AI技術(深層学習など)のフロントランナーとしてAI開発をけん引してきた
トロント大学のジェフリー・ヒントン名誉教授です。
なぜ米国はAIでトップの地位にあるのか?との質問を受けて、
ヒントン氏は、次のように答えています。
『なぜ米国はAIでトップの地位にあるのか。
米国の各分野での世界的なリーダーシップは移民に支えられている。
私も(AI研究で知られる)ヨシュア・ベンジオ氏(モントリオール大学)もヤン・ルカン氏(ニューヨーク大学)
も移民だ。
グーグルは創業者のセルゲイ・ブリン氏も移民だし、主要ポストにインドからの移民が就いている。
移民は農場で穀物を積むためにやってきていると思うなら間違い。
移民は意欲に燃えている人のことをいう』と。
ヒントン氏は「たい(願い)」を「意欲」と表現していますが、氏の言う「意欲」という言葉には
「たい(願い)」現実のために「退路を断った覚悟」を感じます。
【第三夜】
「移民」と言えば・・・・レッド・ツェッペリンの「移民の歌」。
青春時代、歌詞の意味も分からず曲のインパクトの強さを楽しんでいたのですが、
歌詞を確認してみると、その歌詞は、やはり退路を断った移民たちの覚悟を表した内容でした。
歌詞の意味を知ってあらためて曲を聞いてみると、
島国の日本人には理解し難いほどの
強烈なエネルギーが伝わってきます。
https://www.youtube.com/watch?v=RlNhD0oS5pk
【「移民の歌」の歌詞】
我らは氷と雪の地からやってきた。
熱い泉が湧き出る、白夜の地から。
神々のハンマーが我らの船を新大陸に送り込んだのだ。
歌い叫ぶ民族と戦うために。
「神よ、我はすぐに向かいます。」
我らは進む。
オールを叩き、
我らの目的は、西の海岸なのだ。
我らは氷と雪の地からやってきた。
熱い泉が湧き出る、白夜の地から。
焼けつくような緑の平原、
神々が囁かれたお話し、
我らがどのようにして戦争の波を収めたか、
我らはお前たちを制圧したのだ。
我らは進む。
オールを叩き、
我らの目的は、西の海岸なのだ。
だから今、お前たちは立ち止まり、全ての廃虚を建て直すのだ。
なぜなら、なくしたものは沢山あるが、
平和と信用が成功へと導いてくれるのだ。
以上