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2010年6 月23日

NO.18-2(NO.18-1関連その1)決断力を磨く

今回は、「18-1(メインコラム)の関連その1」として、ご紹介するのは、棋士の 羽生 善治さんの「決断力」です。


羽生名人は、決断の決め手の一つは“直観力”であると述べています。


ぜひご一読下さい。



Line


「決断力(羽生 善治 著)

☑複雑な局面では、私は、局面を何度も整理し直す。複雑になればなるほど、整理したいという気持ちは、子供のころから自然に身についていたのかもしれない。そして、決断するときはたとえその手が危険であっても、わかりやすい手を選んでいる。簡単に勝てるほうといってもいい。

 

 

 

☑私は、人間の持っている優れた資質の一つは、直感力だと思っている。というのも、これまで公式戦で千局以上の将棋を指してきて、一局の中で、直感によってパッと一目見て「これが一番いいだろう」と閃いた手のほぼ七割は、正しい選択をしている。直感力は、たくさんの対局をし、「いい結果だった」「悪い結果だった」などの経験の積み重ねの中で、「こういうケースの場合はこう対応したほうがいい」という無意識の流れに沿って浮かび上がってくるものだと思っている。

 

 

 

☑全体を判断する目とは、大局観である。一つの場面で、今はどういう状況で、これから先どうしたらいいのか、そういう状況判断ができる力だ。本質を見抜く力といってもいい。その思考の基盤になるのが、勘、つまり直感力だ。直感の元になるのは感性である。ぎりぎりの勝負で力を発揮できる決め手は、この大局観と感性のバランスだ。感性は、どの部分がプラスに働くというのではなく、読書をしたり、音楽を聴いたり、将棋以外の人を会ったり、というさまざまな刺激によって総合的に研ぎ澄まされていくものだと思っている。

 

 

 

決断とリスクはワンセットである。リスクを避けていては、その対戦に勝ったとしてもいい将棋を残すことはできない。次のステップにもならない。それこそ、私にとっては大いなるリスクである。私は積極的にリスクを負うことは未来のリスクを最小限にすると、いつも自分に言い聞かせている。

 

 

 

☑棋士にとっても事前の研究と準備が三、四割を占めるほどに比重が重くなった。「いかに戦うか」は大局観にかかわるが、その具体的な戦略は事前研究が決め手となる。事前にしっかり準備して万全の態勢で対局に臨んでくる人は手強い人だ。

 

 

☑実は、将棋では、勝ったケースのほとんどは相手のミスによる勝ちである。本当のことだ。拾い勝ちという感じなのだ。ミスには面白い法則がある。たとえば、最初に相手がミスをする。そして次に自分がミスをする。ミスとミスで帳消しになると思いがちだが、あとからしたミスのほうが罪が重い。そのときの自分のミスは、相手のミスを足した分も加わって大きくなるのだ。つまりマイナスの度数が高いのだ。



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