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2011年8 月 5日

NO.74-3(NO.74-1関連その2)”メラビアンの法則”を超えて

今回、(74-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、ダニエル・ピンク著作の「ハイ・コンセプト」です。

 

ダニエル・ピンク氏が語る「6つの感性」の内の1つ 人に対する“共感や思いやり”の心に、

私は “メラビアンの法則”を超える普遍性を感じます。



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                「ハイ・コンセプト」(ダニエル・ピンク 著)

 

☑過去150年を「三幕仕立てのドラマ」に例えてみよう。

第一幕は「工業の時代」だ。

第二幕は「情報の時代」である。

そして第三幕が「コンセプトの時代」である。

中心となる登場人物は、クリエーターや他人と共感できる人たちである。彼ら彼女らの際立った資質は、右脳思考を身につけている点だ。

 

☑この新しい時代を動かしていく力は、これまでとは違った新しい思考やアプローチであり、そこで重要になるのが「ハイ・コンセプト」と「ハイ・タッチ」である。

 

☑ハイ・コンセプトとは、「新たなパターンやチャンスを見出す能力」、「人々を説得させる話のできる能力」、「一見ばらばらな概念を組み合わせ、何か新しい構想や概念を生み出す能力」と定義できる。

ハイ・タッチとは、「他人と共有する能力」、「人間関係の機敏を感じる能力」、「みずから喜びを見出し、またほかの人々が喜びを見つける手助けをする能力」、そして「ごく日常的な出来事についてもその目的や意義を追求する能力」といえる。

 

☑コンセプトの時代においては、全体思考、すなわち左脳と右脳の両方を働かせて考えることが必要になる。そして、左脳思考と右脳思考が融合した「全体思考」を身につけるには「6つの感性」に磨きをかける必要がある。

 

《6つの感性》

①デザイン:

デザインは実用性(左脳思考)と有意性(右脳思考)の組み合わせである。

 

②物 語:

ビジネスで成功するには、ビジネス知識とストーリーテリングを組み合わせる力が必要なのだ。

 

③全体の調和:

全体像を描き、一見無関係なもの同士を結びつけ、印象的で新しい全体思考を構築する能力である。

 

④共 感:

EQの提唱者ゴーマンが、体系的な知識やスキルよりも、共感や思いやりといった情緒的な能力の方が重要であると訴えたが、彼の主張は今や常識化している。

 

⑤遊び心:

冷静でまじめであることを能力の基準とするのをやめて、五番目の感性「遊び心」を高めるのだ。

 

⑥生きがい:

人が追求せずにはいられない第三の幸福は、意義の追求である。自分が最も得意とすることを知り、それを自分以外の何かに生かすことだ。

2011年8 月 3日

NO.74-2(NO.74-1関連その1)”メラビアンの法則”を超えて

今回、「74-1(メインコラム)の関連その1」の参考資料としてご紹介するのは、

福沢諭吉の 「学問のすゝめ」です。

 

福沢は言います。

第一に、「ことば」の効果的な使い方を学ばねばならない。

第二に、顔かたちを明るくし、人と会ったとき、人から嫌われないようにせよ。

と。

 

私は、「言語情報、聴覚情報、視覚情報 一致の大切さ」にも通じると思いました。 

 

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                      「学問のすゝめ」(福澤 諭吉 著)

 

☑独立の精神なき者は、つねに他人をあてにする。他人をあてにする者は、必ず他人の態度を気にする。他人を気にする者は、必ず他人にお世辞を使う。こうして、つねに相手を気にし、ゴマをする者は、いつかそれが習性となり、言いたいことも言えず、人に会えばただ腰を曲げて下手に出るだけだ。「習い性となる」とはこのことだ。

 

☑一身の衣食住が確立すれば、それで満足するというのなら、人の一生はただ生まれて死ぬだけのことになる。彼が死ぬときの状況は、生まれたときの状況と変わりがない。西洋の人が言っている。「世の人みなが、自分のことのみに満足し、小さな安楽にとどまっているなら、こんにちの世界は、天地のはじめの時代と異なることがないだろう」と。そのとおりだ。

 

☑人間の見識・品行は、高遠な理論を語ること、あるいは見聞を広くすることだけで高潔になるものではない。では、見識を高くし、それが行動に反映するには、どうすればよいか、その秘訣は、物事の状況を比較して考えて、より高い段階をめざし、けっして自己満足しないことに尽きる。

 

☑十人・百人の人間が見て、この人は頼もしい人だ、しっかりした人だと信頼され、当てにされ、期待される人物を、人望がある人間と言う。人間社会において、ふだんから他人に当てにされるようでなくては、とうてい物事を成就することなどできない。人望とは、人の力量だけで得られるものでもないし、財産が豊かだからと言って集まるものでもない。それは、その人の「才能と智恵の働き」と、「正直な心」つまり「誠実さ」によって、徐々に得られるものなのである。栄誉・人望は、あえて望むべきなのか。然り、努力して求めるべきである。そう私は思っている。そのときこそ、自分の立場をはっきり自覚し、自分にてきした評価を求めるべきであろう。

 

☑一身に備わった自分の性格、実質的な実力を充分に発揮し、社会に貢献するにはどうしたらよいか、それには三つの条件がある。

第一に、「ことば」の効果的な使い方を学ばねばならない。ことばは、なるべく流暢でいきいきとしているのがよい。演説者のしゃべりかたを学ぶことが必要である。

第二に、顔かたちを明るくし、人と会ったとき、人から嫌われないようにせよ。無口・無表情をよしとする、日本人の古い習慣は大きな誤りと言うべきだろう。今日からでもこの働きを重視して、基本的なモラルの一つに加えてほしいと思う。

第三に、旧友を忘れず、新しい友を求めよう。交際を広くする要点は、心の働きを活発にし、多芸、多能を心がけ、多方面の人と接することにある。

2011年8 月 1日

NO.74-1(メインコラム)”メラビアンの法則”を超えて

今週のテーマは、「“メラビアンの法則”を超えて」です。

「メラビアンの法則」って、皆さんもこれまで新入社員研修、管理職研修、コミュニケーション・スキル研修などで一度や二度は学んだことがある法則だと思います。

 

アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱したこの法則は、

「感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。」という実験結果です。

例えば、『ある人が「ありがとう」という言葉(言語情報)を 強くてキツイ語調(聴覚情報)で、立腹した表情(視覚情報)で言った場合、人は何に重きを置いて受け止めるか』について実験してみたら、

7%の人が「ありがとう」の言葉(言語情報)に重きを置き

38%の人が強い語調(聴覚情報)に重きを置き

55%の人が立腹した表情(視覚情報)に重きを置いた

ということです。 

ゆえに講師はこんな結論で研修を結びます。「言語情報はたった7%しかなく、非言語情報がいかに大切な情報であるか、ということが皆さんにも理解できたと思います。」 と。

 

さて本日は私が研修で必ず取り上げる実践的な話をしたいと思います。

まず初級コースです。

人に “大きなインパクト” を与えるのはどんな時か?

それは ①言語情報、②聴覚情報、③視覚情報 の全てを一致させ 心からの言葉を伝えた時です。

 

人に “不信感” を与えるのは、どんな時か?

それは ①言語情報、②聴覚情報、③視覚情報 のどこかに不一致がある時です。

 

以上が、実践編として言える2つの基本ルールです。

 

次に上級コースです。

では、人に “一番大きなインパクト” を与えるのはどんな時か?

それは ①言語情報、②聴覚情報、③視覚情報 に加え ④その後の行動  も一致させることです。 これが一番パワフルです。

その逆は人に “一番大きな不信感” を与えます。

 

サッカー「なでしこジャパン」の澤穂希(さわ ほまれ)選手が試合前、後輩達に言ったそうです。

「苦しいときは私の背中を見なさい」と。

疲労と足のケイレンで心が折れそうになった時、歯を食いしばってボールを追うチームリーダーの姿を見たら、体の限界を超えて頑張ろうって、誰だって思います。 

これが実践編上級コースです。 

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    Kimo  「苦しいときは私の背中を見なさい!」