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2011年9 月14日

NO.78-2(NO.78-1関連その1)「自力」VS「他力」

今回は、「78-1(メインコラム)の関連その1」として、ご紹介するのは、「イノベーションの知恵」(野中 郁次郎/勝見 明 著)です。

 

この本が説く「イノベーションの知恵」は、“事業の発展”のみならず“個人の成長”にも当てはまる知恵だと思います。

 

人は成長する存在である”ことを信じて、実践的三段論法を試してみませんか?

Line

               「イノベーションの知恵」(野中 郁次郎/勝見 明 著)

 

☑変革のイノベーションには「実践的三段論法」が不可欠

実践的三段論法では、次のようになります。

①大前提・・・目指すべき目的がある(目的)

②小前提・・・その目的を実現する手段がある(手段)

③結論・・・・ならば、実現に向けて行動を起こすべきである(行動)

目的→手段→行動という実践的三段論法は、どれかが欠けると成果に到達できません。

 

☑演繹法でも、帰納法でもない、仮説設定法(アダンプション)を身につける

実践的三段論法のもう1つの特徴は、「目指すべき目的」「実現する手段」「起こすべき行動」のいずれもが仮説であり、実践した結果を検証し、修正していくというプロセスが含まれているということです。実践しては「仮説→検証→修正」を反復し、目的を実現していくのです。大前提である目的そのものを修正することもあります。目に見えている事象や見かけの次元よりも、もっと深く洞察し、それはなぜなのか、何を意味するのかと追及し、そこでつかんだものをもとに自分なりの仮説を生み出していく。これは演繹法とも、単なる帰納法とも異なる第三のアプローチで、「アダンプション(仮説設定)」と呼ばれる直観的な発想法です。

 

☑実践知のリーダーシップを伝承・育成する

真の変革を実現するにはリーダーが自らの知の作法を根本から変える必要があることを述べてきました。

論理的に正しいかを問う理論的三段論法ではなく、実践的三段論法により、目的を明確にし、手段を考え、行動を起こし実践すること。誰もが考えもしないような目的や目標を描くにはモノ的発想からコト的発想へ転換し、モノの向こうにコトを見ること。それには、現実を傍観者的に見るのではなく、自ら文脈のなかに入り込み、動きながら考え抜くこと。組織やチーム内では名詞ベースで安定化を求めるのではなく、動詞ベースで「わたし」と「われわれ」を両立させ、創造性と効率性を発揮すること。わたしたちを取り巻く環境は「知の貯水池」であり、一見、結びつかないもの同士の「見えない文脈」を見抜き、ジグゾーパスルのように結びつけ、新しいコトづくりを行える力をつけること。成功の多くの場合、偶然の要素が関係しますが、これを必然化するにはリーダーの行動力と言語表現能力、そして強い目的意識が重要であること。ひとたび必然化すれば、そこの人が集まり、自己組織的に新しい知恵が次々生み出されていくこと。

知恵は根源的には経験に基づく身体知です。求められるのは、実践を通じてイノベーションの知恵を身体化し、間身体性により組織に埋め込んでいくことです。

身体とマインドを分ける既存の欧米流の考え方ではこれは望むべくもありません。イノベーションを組織に埋め込み、身体化された革新を錬磨し続ける。ここに実践知のリーダーの最も大きな役割があるのです。

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