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2012年2 月 3日

NO.95-3(NO.95-1関連その2)権力(Power)について

今回(95-1のメインコラム)の関連資料としてご紹介するのは、「ここが変だよ日本の会社」(宋 文洲 著)です。

栄さんの視点はユニークで、私にとって刺激を受ける一人です。

栄さんは「権力を持った人間は錯覚に陥りやすくなる」と諌めています。

『人をマネージメントするのではなく、仕事をマネージメントするのが管理職の仕事です。』

『上司は人間を管理するものと勘違いするから、人間として上なんだと錯覚してしまう。』  と。

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「ここが変だよ日本の会社」(宋 文洲 著)

☑トヨタ自動車の最も強いツール、最も強い概念は何だと思いますか?実は「標準化」なんですね。トヨタの改善は、「標準の改善」です。標準の改善とは、その前に標準が必要だということです。標準がなければ改善はない。「いやぁ、宋さん、うちの会社の業務は難しいんだから、非常に創造性の高い仕事ですから、標準化なんてできません」そんなことを言う人が多いのです。本当にそうでしょうか。

素晴らしい経営とは、社員が必死にではなく、真剣に、普通に働くだけで結果がよくなるようにすること、私はこれこそが経営者の力、マネジメントの科学だと思うんですね。もしこれがなければ、経営者はいらないじゃないですか。結果が出ないのは頑張っていないからだ、というだけならば、マネジメントはいらないと私は思います。

☑結果が失敗していたとしたら、それはプロセスのどこかに失敗を招くような事実、原因があったということです。だから、「結果がすべて」という言葉はよくないんです。プロセスこそ、すべてです

☑ダメな会社は、どの国の会社も共通しています。まず会議が多い。それから、文章が多く、しかも長い会社はよくない会社です。それからダメな会社は、社長や取締役が営業に行かないんです。それに管理職が多い会社もダメですね。管理職が多い会社は、責任の所在がはっきりしなくなるので、だいたい無責任になります。また、ダメになりそうな会社、決まって精神論を好むんですね。

☑コンサルタントで関わったお客様の会社を見ていると、「モチベーションを上げましょう!」と、社員あるいは中間管理職が言い始めたらその会社はおしまいですね。はっきり言いまして、社員自身に内在的なやる気、動機がないのに、会社の社長や上司が何らかの方法で社員のモチベーションを上げるという努力は、これはほとんど無駄なんです。無駄というよりも、不可能だということです。モチベーションは多くの場合、人様の内面的なもの、精神的は自由、価値観の多様性、そんなものに関わるから、あんまり踏み込まないほうがいいと私は思うんです。

☑日本の上司は管理職の意味を勘違いしている部分がありますね。人をマネージメントするのではなく、仕事をマネージメントするのが管理職の仕事です。具体的には、部下の性格や能力を見極め、適正な部署に配置すること。そしてチームワークを高めて、仕事の効率を上げていくことなのです。部下の気持ちや行動を管理するのが仕事ではありません。上司は人間を管理するものと勘違いするから、人間として上なんだと錯覚してしまう。

 

2012年2 月 1日

NO.95-2(NO.95-1関連その1)権力(Power)について

今回「95-1(メインコラム)の関連その1」として、ご紹介するのは、ドラッカーの「プロフェッショナルの原点」です。

ドラッカーの著書をよくよく読んでみると“権力のトリセツ”に関する記述が多いことに気付きます。

 

経営者の条件では、

『真摯(しんし)さを最重視する。真摯さを欠く上司は部下を破壊する。』

自らをマネージメントするでは、

『自らをマネージメントするには、そのための手順がある。』  と。

是非ご覧ください。

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「プロフェッショナルの原点」PF.ドラッカー著)

☑あらゆる組織が三つの領域での貢献を必要とする。すなわち、成果、価値、人材育成である。この三つの領域における貢献を、あらゆる仕事に組み込んでおかなければならない。

☑成果を生むには、利用しうる限りの強み、すなわち同僚の強み、上司の強み、自分の強みを総動員しなければならない。強みを生かすことは組織に特有の機能である。また、組織は、人の弱みを意味のないものに(中和)することができる。

真摯(しんし)さを最重視する。真摯さを欠く上司は部下を破壊する。

【経営者の条件】

☑知識をベースとする新産業の成否は、どこまで知識労働者を惹きつけ、留まらせ、やる気をおこさせるかにかかっている。そのためには、彼らを、部下としてではなく、同僚として、パートナーとして遇さなければならない。      

【ネクスト・ソサエティ】

☑人事に関する手順は多くはない。しかも簡単である。

1.仕事の内容を考える:人事(昇進・異動)にあたっては、まず仕事を明確にする

2.候補者を複数用意する:適切な人事を行うには三人から五人の候補者を検討する

3.実績から強みを知る:人事は常に実証ずみの強みにもとづいて行う

4.一緒に働いていた者に聞く:人事では多くの人の意見を聞く

5.仕事を理解させる:新しいポストが求めるものを理解させる

【マネージメント・フロンティア】

☑自らが成果をあげるには、上司に成果をあげさせなければならない。そのコツは上司本人の強みによって成果をあげさせることである。   

【上司をマネージメントする】

自らをマネージメントするには、そのための手順がある。

1.自らの強みを明らかにする

2.自らの仕事の仕方を明らかにする

3.自らが価値ありとするものを明らかにする

4.仕事上の人との関係に責任を持つ

5.第二の人生の可能性を増大させる        

【自らをマネージメントする】

☑最高のキャリアは、計画して手にできるものではない、自らの強み、仕事の仕方、価値ありとするものを知り、機会をつかめるよう用意した者だけが手にする。

【明日を支配するもの】